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サウジ巨額取引で浮き上がる、クシュナー氏とブラックストーンの接点

5/29(月) 6:35配信

Bloomberg

ブラックストーン・グループが運用する米インフラファンドにサウジアラビアが200億ドル(約2兆2300億円)を投じると発表する少し前、トランプ米大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏がまとめたサウジへの兵器売却(1100億ドル相当)合意が明らかにされた。

ブラックストーンは2013年以降、クシュナー・カンパニーの事業4件に融資、総額は4億ドルを超えている。この事業の2件についてはリポートされていない。両者の結びつきは貸し手と借り手の関係にとどまらない。ブラックストーンの共同創業者であるスティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)は、トランプ政権のビジネス諮問委員会を率いており、初の大統領外遊でもクシュナー氏とともにサウジの首都リヤドに同行した。サウジがブラックストーンのファンドへの投資を約束した後、同社の株価は8%以上値上がりした。

ブラックストーンの広報担当、クリスティーン・アンダーソン氏はサウジとの交渉が始まったのは1年前で、「トランプ氏が共和党候補になるずっと前からだ」と述べた。クシュナー・カンパニーの広報担当者はコメントを控えた。

しかし一連の取引成立のタイミングや、主要な関係者が複雑に絡み合っていることから利益相反の懸念が浮上する。開示文書によればトランプ氏の娘、イバンカ・トランプ氏(クシュナー氏の妻)は2010年にブラックストーンが創設したファンドに投資している。

トランプ大統領のシニアアドバイザーであるクシュナー氏は、資産の一部を家族に売却しており、必要となればビジネスから身を引くと述べている。

シュワルツマン氏とトランプ氏の関係は、次世代に引き継がれようとしている。ブラックストーンの不動産部門グローバル責任者、ジョン・グレイ氏(47)は大統領選挙ではヒラリー・クリントン氏を支持していたにもかかわらず、財務長官候補の面接が行われていた当時、トランプ氏と会っている。

原題:Kushners’ Blackstone Connection Put on Display in Saudi Arabia(抜粋)

Caleb Melby, Hui-yong Yu

最終更新:5/29(月) 6:35
Bloomberg