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債券下落、フラット化の反動売りとの声-2年入札控え中期軟調も重し

5/29(月) 8:07配信

Bloomberg

債券相場は下落。前週末に超長期債が買われて利回り曲線のフラット(平たん)化が進んだことの反動に加えて、2年債入札を翌日に控えて中期ゾーンが軟調に推移したことも相場の重しとなった。

29日の長期国債先物市場で中心限月6月物は、前週末比1銭高の150円74銭で取引を開始したが、その後は下げに転じ、一時は150円66銭まで下落。午後はやや下げ渋る展開となり、結局は4銭安の150円69銭で引けた。

バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「先週末にかけてブルフラット化が進み、金利水準が直近のレンジ下限まで低下したとところで高値警戒感が強まった」と説明。「地政学的リスクなど環境的に大きく売られる状況ではないが、国内投資家のスタンスとしては金利が調整したら買うという消極的なスタンスを続けるとみられ、レンジの下限で買い進める動きは見込みにくい」と言う。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値と横ばいの0.035%で開始し、0.5ベーシスポイント(bp)高い0.04%まで売られた。その後は0.035%に戻した。新発2年物の376回債利回りはマイナス0.165%、新発5年物の131回債利回りはマイナス0.12%と、ともに0.5bp上げた。

超長期債も安い。新発20年物の160回債利回りは1bp上昇の0.56%、新発30年物54回債利回りは一時1.5bp高い0.805%、新発40年物の10回債利回りは1.5bp高い0.96%に上昇している。先週末の取引では超長期ゾーン中心に買いが入り、利回り曲線にはフラット化圧力が掛かった。

2年債入札

財務省は30日、 2年利付国債の価格競争入札を実施する。発行予定額は前回と同じ2兆2000億円となる。表面利率は0.1%に据え置かれる見通し。

バークレイズ証の押久保氏は、「2年債は相当割安化が進んでいる。入札が大きく崩れることはない」と予想する。ただ、「昨年のようなベーシススワップのワイドニングも足元では見られず、外国人の買いが盛り上がっているわけではなく、どんどん金利が低下する姿というのは見込みづらい」と述べた。

過去の2年債入札の結果はこちらをご覧ください。

Kazumi Miura

最終更新:5/29(月) 16:00
Bloomberg