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他国頼みの時代「ある程度終わった」とドイツ首相-米欧の乖離を示唆

5/29(月) 12:25配信

Bloomberg

ドイツのメルケル首相は、第二次大戦後に築かれてきた米欧の信頼関係について、「ある程度終わった」と述べ、トランプ政権の下で米国と欧州が乖離(かいり)する状況をこれまでになく強く示唆した。

トランプ米大統領は9日間の中東・欧州歴訪で、北大西洋条約機構(NATO)の同盟国が防衛費を十分に支出していないと圧力をかける一方、ドイツを名指しして貿易黒字を「あくどい」と表現し、温暖化対策の国際的枠組みである「パリ協定」については離脱の一歩手前というスタンスをあらわにした。

ブリュッセルで開かれたNATO首脳会議と、イタリア南部シチリア島タオルミナで開催された先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)でトランプ大統領と同席したメルケル首相は、28日のミュンヘンでの支持者の集会で、「われわれが他者を全面的に頼りにできる時代は、ある程度終わった。私は過去数日間でそれを感じた。われわれ欧州人は、まさに自分たちの手で運命に対処しなければならない」と発言。欧州が今や独自の針路を描く必要があると訴えた。

メルケル首相はその上で、「米英やロシアを含む他の隣国と友好関係を持つ必要性は言うまでもないが、自らの将来のためにわれわれ自身が闘うことが求められる」と語った。

原題:Merkel Signals New Era for Europe as Trump Smashes Consensus(抜粋)

Patrick Donahue

最終更新:5/29(月) 12:25
Bloomberg