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日本株でグロースが急激に巻き返す、バリュー再浮上は米金利動向が鍵

5/29(月) 14:30配信

Bloomberg

2016年11月の米国大統領選以降、日本株市場で鮮明となっていたバリュー株優位の流れが一巡しようとしている。

株価純資産倍率(PBR)などを基準に相対的に割安な銘柄で構成されるTOPIXバリュー指数とTOPIXグロース指数のパフォーマンス格差は29日に一時0.1ポイント台まで縮小。米大統領選後の昨年12月には、一時11ポイントまでバリュー優位の状況があった。過去3カ月の東証1部33業種の騰落率では、その他製品や食料品、建設、サービスなど高PBR業種が上昇率上位に並ぶ半面、下落率上位は海運、鉄鋼、鉱業のほか、銀行を含む金融などPBR1倍割れが占める。

高木証券の勇崎聡投資情報部長は、日経平均株価の予想株価収益率(PER)が14倍程度まで低下し、市場全体としては割安感が広がっているものの、足元は「先行きの業績を重視しようという流れになっている」と指摘。金融株では米長期金利の伸び悩み、自動車株では慎重な為替前提レートなどが重しになっていると言う。このため、今週発表される米個人消費支出(PCE)や雇用統計などで想定よりも強い米国経済を確認し、6月以降の米利上げイメージが描きやすくなることに加え、トランプ米政権の政策実現性が高まるなどの「プラスアルファ」が見えてこないと、バリュー株を再度押し上げる力は乏しいとみる。

Hiroyuki Sekine

最終更新:5/29(月) 14:30
Bloomberg