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八田像首切断の元市議らを勾留 士林地裁=狛犬破壊で/台湾

5/30(火) 13:08配信

中央社フォーカス台湾

(台北 30日 中央社)元台北市議の男ら2人が台北市内の小学校前に設置されている狛犬の石像を破壊したとして器物損壊容疑で逮捕された事件で、士林地裁は29日、士林地検の勾留請求を認めた。検察官は同日午前、2人に5万台湾元(約18万3400円)での保釈を命じたが、2人は保釈期限までに拒否した。検察は逃亡の恐れがあると判断し、勾留請求に切り替えた。

この元台北市議ら2人は先月中旬、南部・台南市の烏山頭ダムで日本統治時代の水利技師、八田与一の銅像が破壊された事件の容疑者。犯行を認めており、今月11日には台南地検の取り調べを受けたばかりだった。

2人は28日夜、台北市の逸仙小の前に設置されている狛犬をかなづちで叩き壊していたところを、通報を受けて駆け付けた警察官に発見され、現行犯逮捕された。警察の取り調べに対し、2人は容疑を認めている。犯行の動機については、日本文化を背景とした狛犬が小学校の前にあるのは不適切だと思ったと語っているという。

裁判官は2人による八田像の破壊が行われたのは先月であることに触れ、2人が司法手続きを無視しているのは明白で再犯の可能性もあり、逃亡の恐れがないとは確認できないなどとして、地検の勾留請求を認めた。

狛犬破壊を受けて柯文哲台北市長は29日、「必ず厳しく対応するように」と幹部職員に指示したことを明らかにした。

(王揚宇/編集:名切千絵)