ここから本文です

【マレーシア】政府、テロ記事と礼拝写真掲載の編集者召喚

5/30(火) 11:30配信

NNA

 マレーシアの内務省は29日、大手華字紙「スター」が27日付同紙の第1面で、「マレーシア人のテロリストリーダー(Malaysian Terrorist Leader)」との記事タイトルと、ラマダン(断食月)入りで祈祷(きとう)するイスラム教徒(ムスリム)の写真を同時掲載したことに対し、担当編集者を召喚した。ニュー・ストレーツ・タイムズ(電子版)が伝えた。
 スターは27日付の第1面で、毎年の恒例として大々的に扱っているラマダン入りのムスリムの祈祷の様子を知らせる写真を掲載するとともに、26日にフィリピンで発生した同国治安当局とイスラム過激派組織マウテの衝突事件にマレーシア人ムスリム2人が関与していたことを伝えるニュースのヘッドラインを掲載した。まるで、マレーシアで祈祷するムスリムが、テロリストを指導しているかのような印象を与えることから、国内のインターネットユーザーなどが猛烈な非難を浴びせていた。
 ■スター、謝罪文をネットで発信
 これを受け、スターは28日、同紙のウェブニュースサイトに「We are sorry」とタイトルをつけた謝罪文を掲載。ラマダン初日に敬意を示し、毎年の第1面で祈祷の写真を掲載しているとした上で、「今年は(フィリピンの)不幸な事件が発生したが、そのタイトルと写真をリンクさせるという意図は全くなかった。ムスリムの気持ちを深慮すべきであり、判断の失敗に深く謝罪する」としている。
 内務省に召喚されたのは、同紙の担当編集者4人で、午前10時50分ごろに同省に到着した。内務省のアルウィ・イブラヒム事務次官は、問題のタイトルとラマダン入りの祈祷の写真に加え、女性の上半身の裸体が露出しているスパの広告が掲載されていたことも指摘。イスラム関係の団体からは、政府当局がスターに対してしかるべき措置を講じるべきだとの意見も出ている。

最終更新:5/30(火) 11:30
NNA