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八間堀川の洪水 県が想定区域図公表

5/30(火) 5:00配信

茨城新聞クロスアイ

県は29日、2015年9月の関東・東北豪雨で堤防3カ所が決壊した八間堀川を、洪水で重大な被害が予想される「水位周知河川」に追加指定し、新たに作成した洪水浸水想定区域図を公表した。浸水域は常総市を中心に下妻市とつくばみらい市に広がり、3市の計22平方キロに及ぶ。

鬼怒川と小貝川の浸水想定区域図は国交省が既に作成を終えており、水害で甚大な被害を受けた常総市が新たな洪水ハザードマップを作るのに必要な基礎資料は今回で全て出そろった。同市はハザードマップの見直しを急ぎ、本年度中の完成を目指す。

八間堀川の浸水想定区域の前提となる降雨は、流域の24時間総雨量を684ミリに設定。関東・東北豪雨で最高の同551ミリ(栃木県日光市)を上回る。浸水時の最大水深は0・5~3メートル未満で、水深が50センチを下回るまで水が引くのに2週間を要する。

八間堀川は、鬼怒川と小貝川と並行して南北に流れており、常総市の浸水域は市域の東側を南北を貫くように広がる。災害時の防災拠点となる市役所本庁舎や石下庁舎も含まれる。下妻市は市南部、つくばみらい市は市北西部の一部地域が浸水域に入る。

併せて県は五行川(筑西市)の浸水想定区域図も公表した。前提となる降雨は2日間の総雨量783ミリに設定。浸水域は筑西市の15平方キロで、最大水深は3~5メートル。浸水継続時間は1週間を見込む。

15年の水防法改正で千年に一度程度とされる「想定最大規模」への対応が盛り込まれたことを受け、県は、県管理の15河川を対象に浸水想定区域の見直しに着手。新たに八間堀川と恋瀬川(石岡市など)の2河川も対象に加え、策定作業を進めている。

水害を踏まえ、県は今回公表した県西地域の2河川の見直し作業を先行させてきた。残る15河川の新たな浸水想定区域は8月末をめどに公表する。図は県庁や県常総工事事務所などで閲覧できる。 (戸島大樹)

茨城新聞社