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「熱海新聞」紙齢2万5000号 1927年創刊

5/30(火) 15:27配信

伊豆新聞

 「熱海新聞」は1927年の創刊から、ピンク色の紙を使っていたため「赤新聞」といわれた。50年の熱海大火で熱海市銀座町にあった社屋が焼けたことも理由だろう、創刊号のみならず草創期の新聞は残っていない

 ▼市立図書館の書架に並び、手に取って見ることができるのは52年の元日号からだ。戦時中の新聞統合、戦後の復刊を経て、紙は既にピンク色ではない。だが閉架書庫には「赤新聞」が保管されていた

 ▼37年発行の紙面が中心で、翌年8月4日付も交じる。確認できた現存最古は35年元日付の新年号。社長樋口修次(初代熱海市長)のあいさつ文や「国防に備へる国民の覚悟」と題した林銑十郎陸軍大臣の談話が1面にあり世相がうかがえる

 ▼創刊90周年の節目の年のきょう、紙齢が2万5千号となった。週刊から隔日刊、夕刊を経て日刊に変わったが、1号ずつ積み重ねて“今”があると思うと、関わる一人として気が引き締まる

 ▼35年の新年号に主幹久保田道雄は「赤新聞今日の発展は皆さまに可愛がられたから―にあるのです」と感謝を記す。時代や経営、スタッフは変われど、それは、今もこれからも同じ。地域に密着した新聞としての在り方を考えながら、日々励んでいきたい。

最終更新:5/30(火) 15:27
伊豆新聞