ここから本文です

触りたくなるクルマも 先進的な外観に注目集まる 人とくるまのテクノロジー展2017

5/30(火) 8:10配信

ITmedia ビジネスオンライン

 自動車の最新技術が一堂に会する専門展「人とくるまのテクノロジー展2017」(5月24~26日、自動車技術会主催)では、市販車とは一味違う外観のクルマが注目を集めていた。

【来場者に触られる超小型電気自動車「rimOnO(リモノ)」】

●最新技術提案を支えるEVコンセプトカー

 先進的な外観のコンセプトカーを展示したのは、旭化成。素材やシステムなど、同社の自動車関連27製品を搭載した電気自動車(EV)「AKXY(アクシー)」だ。世界的に需要が拡大しているスポーツタイプ多目的車(SUV)をベースとしているが、丸みを帯びた近未来的なデザインが目を引く。

 AKXYは、樹脂などの素材が中心となる旭化成の技術を集めたコンセプトカーでありながら、EVとして実際に走行できる。それを可能にしたのが、EVメーカーのGLM(京都市)との協業だ。GLMが提供するプラットフォームを活用し、単なる技術展示にとどまらないクルマを開発した。5月17日に開いたAKXYの発表会で、オートモーティブ事業推進室の宇高道尊室長は「(GLMと)未来志向の取り組みができた」と話している。

 搭載しているのは、樹脂や繊維などの素材を使った内外装部品や、センサー技術などを活用したシステム。センサー技術に関しては、CO2センサー、非接触脈波センシングといった最新技術を搭載している。

 展示ブースの担当者によると、AKXYによって、自動車関連メーカーなどに対する技術提案をしやすくなったという。これまで素材やシステムを担当する各事業部がそれぞれ動くことが多かった。全社の技術が1台に集まっていれば、部材やシステムを組み合わせた提案もしやすい。他部署の最新動向が分かることで「横からの刺激」(担当者)を受ける機会にもなる。

●触りたくなる、かわいいクルマ

 三井化学のブースには、来場者が次々と触っていく小さなクルマがあった。ベンチャー企業のrimOnO(リモノ、東京都中央区)が開発した、柔らかい車体の超小型EVだ。

 開発パートナーの1社である三井化学は、最新の化学素材を提供している。その1つが、傷を自己修復するコーティング材。爪や物が当たることによって軽い傷が付いても、すぐに回復させることができる。また、シート用の素材として低反発ウレタンフォームを提供。座り心地を向上させている。

 リモノは、「かわいい」をコンセプトに開発された布製ボディーのEV。コンセプトモデルを発表してから1年たつが、“触りたくなる”話題性は健在だ。足元でペダル操作をする必要がなく、手元のハンドルだけで操作できる手軽さも特徴。高齢ドライバーや運転が得意ではない人も安心して使用できるクルマとして量産を目指している。

 一方、量産化に向けて資金調達が大きな課題になっている。クラウドファンディングによる資金調達や理念の浸透を図っているという。

 リモノの奥村康之取締役は「オート3輪が走っていた時代の光景のように、もう一度、人とクルマを近づけることを目指している。クルマ好きじゃなくても、リモノならほしいと思ってもらえる。早く公道を走らせたい」と話していた。

Yahoo!ニュースからのお知らせ