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日本力士で横綱大関3人でも…モンゴル勢優位が続く理由

5/30(火) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 横綱白鵬(32)が全勝で1年ぶり38度目の優勝を果たした大相撲夏場所。

 28日、照ノ富士に敗れて4敗目を喫したものの、関脇高安(27)の大関昇進はすでに内定。これで同部屋の横綱稀勢の里(30)、豪栄道(31)とともに大関以上の日本出身力士は7人中3人になるが、まだまだモンゴル勢の牙城を崩すのは難しいのではないか。

 稀勢の里にしても高安にしても、技術的な欠点を抱えているからだ。

 高安は「はたき癖」だ。前日の正代戦は立ち合いでかち上げをかますも、押し出せないうちに引いたことが敗因に。「はたきは癖になるから稽古で直してほしい」と八角理事長から注文を付けられたにもかかわらず、この日の照ノ富士戦でも押し切らないうちにはたいてしまい、そこを付け込まれた。

 稀勢の里はもともと腰高で、立ち合いからの怒涛の寄りにもろい。10日目までの4敗は、すべて同じパターンでやられたもの。いずれも5秒前後のスピード決着だった。がっぷり四つに組んでの体力勝負に持ち込めればともかく、一気の押しに弱いのは大関時代からの欠点でもある。

 加えて、モンゴル勢が今後も目の色を変えるのは明らかだ。白鵬を筆頭にモンゴル勢には、これまで自分たちが土俵を支えてきたという自負がある。なのに稀勢の里が横綱に昇進した途端、ファンも周囲も手のひらを返したように日本出身力士に肩入れし、それがフィーバーになりつつある。今回の白鵬の全勝優勝はそんなムードに対する意趣返しとみるべきで、これからも稀勢の里や高安への風当たりは強くなるばかり。

 日本出身力士の番付は上がっても、モンゴル勢優位の勢力図はまだまだ続きそうだ。

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