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本塁打量産の日本ハム・大田 突然の4番抜てきもある

5/30(火) 16:45配信

東スポWeb

【赤坂英一 赤ペン!!】日本ハム・大田の勢いが止まらない。巨人時代はシーズン最多で4本塁打止まりの“未完の大器”が、今年は5月に早くも6号を放って自己新記録を更新中。このままいけば30本塁打も射程圏内に入り、中田やレアードの調子次第で4番に抜てきされる可能性もある。

 大田の爆発がチームにもたらす効果について、栗山監督はこう言った。「泰示はいま、いろいろな思いを抱えて戦ってると思う。その心境は本人にしかわからないけど、そんな泰示の姿がチーム全員に感動を与えてる。そういう感動がチームの精神力にもつながると、おれはそう思うんだよ」。
 この指揮官はいつも、“熱血先生”的な演出で若い選手たちを鼓舞してきた。一発のある大田を起爆剤としてどう有効に使うか、常に考えているはず。ときにとっぴな采配を振ることもあるだけに、近い将来突然4番に入れても不思議はない。

 大田自身、本塁打には入団以来、大変強いこだわりを持っている。巨人入りして3年目の2011年5月18日の楽天戦で、延長10回に決勝の2点タイムリーを打ち、これがプロ初安打初打点となった。その試合後、「次はお客さんにぼくのホームランを見せたい」と堂々と宣言したのだ。

 結局、巨人でその公約を果たすことはできなかったが、時折二軍で放つ本塁打の弾道と飛距離はすごかった。ロッテ二軍戦でジャイアンツ球場の防球ネットを越えそうな一発を打ったときなど、「狙ってました。カーブがいい投手と聞いていたので」と、珍しく本音をもらして笑っていた。

 その半面、練習態度は実に生真面目。いまでも覚えているのは、東日本大震災が発生した11年3月11日、夕方5時半ごろまで延々と森脇二軍内野守備コーチ(現中日コーチ)のノックを受けていたことだ。徒歩でも帰れる寮暮らしだったとはいえ、関東の町中にも帰宅困難者があふれていたさなか、ひたすら練習していたのだから恐れ入る。

 一軍昇格のチャンスに恵まれなかったこの11年は、長打を捨てて足を生かすよう二軍首脳陣に助言され、バットを短く持って安打狙いに専念。二軍の本塁打数がわずか6本にとどまった一方で、盗塁はイースタン2位の28個を記録している。

 8年もそんな紆余曲折を経てきた大田。日本ハムに移籍した今年こそ、大きく花開くことを願わずにはいられない。

最終更新:5/30(火) 18:25
東スポWeb

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