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【日本代表合宿】ハリルの“超マッチョ計画”の残念な?末

5/30(火) 16:45配信

東スポWeb

 指揮官の“珍指令”はやはり無謀だったということか。ロシアW杯アジア最終予選の真っ最中にもかかわらず、日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(65)は代表選手たちに新たな筋力強化プランを提示していたことがわかった。だが、あまりのハードな内容に選手たちは困惑。指揮官が猛プッシュしたマッチョ化計画のトホホな?末とは――。

 ハリルホジッチ監督は日本代表監督に就任以降、選手たちに次々と過酷な要求を突きつけてきた。体脂肪率で「12%を超える選手は日本代表から消えてもらう」と厳しい基準を設け、日本の選手が消極的な上半身の強化にも「もっと筋肉を付けて体を大きくしろ!」と厳命した。

 最近はサッカー選手の生命線でもある“脚力”の強化に重点を置いていたが、そのハードルはあまりにも高かった。代表常連組のある選手は「スクワットで体重の2倍以上を上げるという指示もあった。ただ、自分の体重だと厳しいものもある。目標まではちょっと…」と顔を曇らせる。

 スクワットで体重の2倍以上のバーベルを上げるとなると、ボディービルダー並み。以前は目標を体重の1・5倍に設定したこともあったが、その後“2倍”へと上方修正した。あまりにも無謀な設定に選手たちもお手上げ状態だった。

 ポジションによって動きの大小こそあるが、敏捷(びんしょう)性が求められるサッカー選手に“マッチョ化”を求めるのは酷というもの。急激な筋肥大は故障のリスクも増す。そのためハリル流の筋トレ指令は選手を困惑させた。

 前出の選手は筋力強化の必要性は感じながらも「(スクワット基準で)120キロと200キロの筋肉があるとして、120キロの土台でもそこからどうトレーニングを積み重ねるかが大事。今は重量を上げるのはやってなくて、コアの部分を重視している」。筋肉量の増加は意味がないと判断し、所属クラブのコーチや自身の考えを織り交ぜたメニューを実践している。

 このように代表選手の多くが指揮官の目標には到達しないままだ。28日から始まった海外組の日本代表合宿に参加しているFW岡崎慎司(31=レスター)も「筋トレよりも体幹とかのほうが大事。年齢のこともあるし、体のキレとかコンディションが重要」と話す。フィジカル重視のイングランド・プレミアリーグに対応するため体を大きくしてきた時期もあったが、現在は筋トレ至上主義と決別している。

 結局、波紋を呼んだハリル指令も“絵に描いた餅”で終わりそうな雰囲気。やはり、日本人の特性を生かしたトレーニングと戦術を追求することが勝利への近道といえそうだ。

最終更新:5/30(火) 16:45
東スポWeb