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松本・埋橋の純喫茶「イトー珈琲店」営業再開 4年半ぶり、父の思い受け継ぎ /長野

5/30(火) 17:11配信

みんなの経済新聞ネットワーク

 松本・松本秀峰中等教育学校近くの純喫茶「イトー珈琲(コーヒー)店」(松本市埋橋1、TEL 0263-35-9766)が4月21日、4年半ぶりに営業を再開した。(松本経済新聞)

 席数はテーブル、カウンター合わせて34席。以前からの雰囲気を残したいと、テーブルや椅子はそのまま使い、並んで窓の外を眺められるペア席を新たに設けた。「当時と変わっていないと喜んでくれる常連客も多くてうれしい」と店主の伊藤康弘さん。

 同店は1987(昭和62)年にオープン。康弘さんの父・幸雄さんが道路拡張に合わせて自宅を新築し、2階で喫茶店を始めた。「父と母が店を始めたときは、私の進学と重なったこともあり、携わるようなことはほとんどなかった」と康弘さん。幸雄さんが手首を痛めてハンドドリップができなくなり、2013年に休業。「それまで考えたこともなかった」という康弘さんが継ぐことを決めたのは、代わりに行った営業許可の更新手続きだった。「調査に来た職員から、とても良好な状態だと言われた。父が長年、大事に手入れをしながらやってきたことを知り、このままではいけないと思った」

 コーヒー好きの妻・久美子さんが専門学校に通って技術を学び、康弘さんは接客とケーキ作りを担当。コーヒーは「ブレンド」「アメリカンロースト」(以上400円)、「モカ」「キリマンジャロ」(以上420円)のほか、「ウインナー・コーヒー」(430円)などを用意する。「トースト」(390円)、「ホットサンド」(540円)など軽食類や、「パンケーキ」(600円)、季節によって変わる「手作りケーキ」などのデザート類も。11時まではモーニングも提供する。

 メニューは以前のものをベースに、康弘さんと久美子さんが考えて決めた。「口数の少ない父が唯一こだわったのがテーブルの上に置くメニュー。表紙に店名を入れてほしいと言われた」と康弘さん。「メニューはお客さんが最初に手に取るものなので、思い入れもあったのだと思う。あとは何もなく、頼むね、という感じ」と笑顔を見せる。「経年変化が味になっていくような店、気軽に立ち寄れる店でありたい」とも。

 営業時間は8時~17時。月曜・第3木曜定休。

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