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中国外交トップの楊氏、北朝鮮問題の外交的解決を改めて主張

5/30(火) 18:14配信

ロイター

[東京 30日 ロイター] - 中国外交を統括する楊潔チ国務委員は30日、都内で岸田文雄外相と会談し、朝鮮半島問題について、武力を使わず外交的に解決すべきとする同国の方針を改めて主張した。

楊氏は会談の冒頭、「中国の立場は一貫している」と発言。「(朝鮮)半島の平和の実現を堅持し、平和維持を断固として主張している。交渉を通じての政治的解決を主張する」と述べた。

核と弾道ミサイルの開発を進める北朝鮮に対し、米国、日本、韓国は軍事的な選択肢を含め、あらゆる手段で圧力をかける姿勢を示している。同時に、北朝鮮の後ろ盾となってきた中国に対し、影響力を行使するよう働きかけてきた。

中国は今年2月、北朝鮮の主要な資金源である石炭の輸入を停止したものの、生命線とされる石油の禁輸にまでは踏み切っていない。岸田外相は楊氏に、「北朝鮮の挑発行動は新たな段階に入っている。日中の緊密な連係が非常に重要だ」と述べ、問題解決に向けて中国に役割拡大を求める考えを示した。

このほか両者は、今年が日中国交正常化45周年、来年が日中平和条約締結40周年という節目であることに言及。尖閣諸島(中国名:釣魚島)などをめぐって悪化した両国関係の改善を目指すことで一致した。

楊氏は29日に谷内正太郎国家安全保障局長とも会談。神奈川県の箱根で約5時間にわたり、日中関係や北朝鮮問題について議論した。

(久保信博※)

最終更新:6/11(日) 18:08
ロイター