ここから本文です

「Googleとの提携は大化けする」「料金はガツンと行く」 KDDI田中社長の一問一答

5/30(火) 19:31配信

ITmedia Mobile

 KDDIは5月30日、「au 発表会 2017 Summer」を開催。発表会後、田中孝司社長は質疑応答と囲み取材で記者からの質問に答えた。質問と回答は以下の通りだ。

【囲み取材に応える田中社長】

●質疑応答

―― KDDIとして、Googleと音声アシスタント分野で提携することの意義は何か。

田中氏 「au HOME」を前に進める上で、音声はキーになると思っている。多量のデータが蓄積されたGoogleアシスタントとわれわれのやりたいことが一緒になることで、大化けするのではないか。単独ではなく、ビッグデータ、クラウドと連携することで、新たな価値を提供できるのではないかと思って、今日、急きょ(GoogleのSteve Cheng氏に)来ていただいた。

―― Googleアシスタントとau HOMEの連携はいつ頃になるのか。

田中氏 製品として出せるのは、夏が終わって……ということらしいが、「言うな」といわれている。

―― 海外ではAmazonやMicrosoftなどが音声アシスタントで成功しているが、国内ではまだまだという状況。今後、国内でどのくらいの需要があると見込んでいるのか。

田中氏 日本人はケータイの留守録でも、録音が始まると切ってしまうケースが多い。それはバックグラウンドに機械的だとか自然じゃないという気持ちがあると思う。今回はかなり自然な受け答えができるようになっているんじゃないかと思っている。日本でもきっと、ブレークするんじゃないかと思っている。2017年(のauのテーマ)は「やってみよう」ということで正月からCMをやっているが、いろんなことにスイッチを入れて、チャレンジしていきたい。

―― au HOMEの対象はauひかりの利用者に限定されていが、その理由は何か。また、今後、対応回線を拡大していくのか。

田中氏 今はauひかりだけだが、順次拡大していく。auひかりだけだと市場も当然制限されるので、よりオープンな方向に拡大していく。その都度、お知らせする。

―― ドコモが新料金「docomo with」を導入したが、それに対抗するような、料金と端末がひも付いたようなものは考えているか。

田中氏 今年のテーマは「やってみよう」。料金の方でもドコモさんがいろいろリリースされているので、auも久々にガツンと行こうかと思うが、「言ってはいけない」と注意されている。もう少し待ってほしい。

―― au HOMEの事業規模、契約件数や売上高の目標は。

田中氏 社内計画はあるが開示していない。

―― au HOMEの対応機器はKDDIの内製なのか。端末を作るメーカーの買収や提携は考えているか。

田中氏 (au HOMEの対応機器は)au専用で、au WALLET Marketで売るつもりだが、関連会社をM&Aするかどうかについては、現時点ではまったくノーアイデア。パートナーと一緒に、この市場を大きくしていきたい。

―― GoogleアシスタントでもIoT機器を動かせるようになると思うが、その場合、利用料490円を払ってau HOMEを利用しなくてもできるのではないか。Googleアシスタントとau HOMEの連携について、もう少し説明してほしい。

田中氏 au HOMEにつながる機器をコントロールしていくようにしたいと思っている。はっきりいえないが、スマホの方でいろいろコントロールしたり、連携したりできることが価値。(Googleの)Steveが(登壇した際)話していたが、そういう世界を作っていくことを想定している。

―― au HOMEの対応機器は専用ということだが、サードパーティーにSDKを公開して広くデバイスを募るようなことは考えているか。

KDDI 執行役員常務 商品・CS統括本部長 山本泰英氏 現時点では、われわれが検証した製品をユーザーに届けるということを大前提にしている。ただし、質問にあった通り、広めていく意味では大いに可能性はあると思っている。期待してほしい。

―― au HOMEでさまざまなデータが集まると思うが、データの分析やデータ販売の可能性はあるか。

田中氏 データを集めて分析して販売する計画は、現時点では考えていない。最近、アクセンチュアさんとの合弁会社アライズ アナリティクスを作って、データ活用は相当積極的に進めていくつもり。いつか、そういう連携ができて、新しい豊かな生活に寄与できればいいと思っているが、現時点ではそこまで計画していない。

●囲み取材

―― IoTは新しいものにすぐつながることが魅力だと思うが、au HOMEの場合、auが扱う商品しかつながらず、IoTとして魅力が低下すると思うが。

田中氏 まず、ここからスタートしようという状態。回線はauひかりからスタートして、いろいろ広げていきたいと思っている。取りあえず、Googleさんもこの後やってくると思うので。

―― Appleもいろいろやってくると思うが、その辺との関係はどうするのか。

田中氏 Appleはまだこれからなので。

―― Googleアシスタントとの連携は、いつ頃から視野に入れていたのか。

田中氏 去年(2016年)もすったもんだしていた。なんとか、いろいろ乗り越えて(今日に至った)。

―― AppleのHomeKitとの連携も考えているのか。

田中氏 いや……特に何も考えていない。

―― au HOMEは国内通信事業の次の柱、かなり重要なところになるのか。

田中氏 僕らは“テッキー(技術者)”だから特にそうかもしれないが、ステイする(とどまる)とよくないと思っている。いろんなことにチャレンジしなくてはいけないということで、今年は「やってみよう」とスタートした。ホームは音声と近い。日本人は外だとしゃべらないが、家だと割と自由に話すというところからスタートした。

―― 主要なサービスとして積極的に進めていくのか。

田中氏 ビジネス的にどうこうというよりは、新たな使い方を広げていくのが狙い。これが単なるWeb検索なり、SNSの箱だけになっちゃうとつまらない。

―― Googleアシスタントの連携は、スマートフォンベースで考えているのか、「Google Home」を念頭に置いているのか。

田中氏 Google Homeというか、まあ、au HOMEと連携していきたいと(笑)。

―― 自社でスマートスピーカーを出す可能性があるのか。

田中氏 ノーコメント。

―― Googleのスピーカー(Google Home)を使ってau HOMEと具体的にどういうサービスが考えられるか。

田中氏 ノーコメント。

―― 今回、VR対応のスマホが2つ(HTC U11とGalaxy S8/S8+)ある。KDDIとしてVRに注力するのか。

田中氏 コンテンツの方もトライすると面白いと思っている。VRも、こなれてきたというと上から目線だが、疲れ感がなくなってきた。少し力を入れようと思っている。

―― 他社はVRにそれほど注力していないように思えるが、“VRのKDDI”のような感じで取り組むのか。

田中氏 HTCともアーリーステージでいろいろ見せてもらっていて面白いと思っていた。ゲームはいいが、もう少し賢くできればいいと思っていた。

―― ゲストとのトークセッションで、「今年はauユーザーをえこひいきする」というコメントがあった。具体的には何をするのか。

田中氏 夏がやってくるので、いろいろな発表をしていきたいと思っている。

―― 質疑応答で「料金もガツンと行こうか」というのは、どのくらいガツンとしているのか。

田中氏 (笑)少し、頑張ろうと。

―― その料金は9月に発表するのか。

田中氏 話題を変えましょう(笑)

―― au HOMEはiPhoneユーザーも使えるのか。

田中氏 iOS用、Android用両方のアプリを提供する。auユーザーでなくても使える。

―― au HOMEでは安心・安全についてどう考えているか。

田中氏 今回は安心・安全を中心にIoT機器を入れた。Googleさんとはau HOMEのコンセプトに対して共感してくれたところからスタートしている。音声を使っていろいろやっていくというau HOMEのコンセプトで、最初のアプリケーションとして、安心・安全を中心にスタートした。

―― IoT機器自身を守る方の安全はどうか。

田中氏 今回の機器については、KDDIの技術者がチェックしてきたので、いきなりセキュリティが破られることはないと思う。

―― auひかりからスタートするが、次はCATVに順次広めるのか。

田中氏 広げていくということでご勘弁を。

最終更新:5/30(火) 19:31
ITmedia Mobile