ここから本文です

【こちら日高支局です・古谷剛彦】今週から中央競馬で2歳戦!新種牡馬争い楽しみ

5/31(水) 7:02配信

スポーツ報知

 戦前から大混戦のムードだった日本ダービーは、レイデオロが序盤14番手にいながら、鞍上のルメール騎手がスローペースと見るや、向こう正面で2番手まで押し上げ、その好騎乗が14年生まれの頂点に立った。

 3ハロン目から12秒9、12秒8、13秒3という超スローの流れ。ペースが上がり切る前に動いているので、無理をせずに位置を上げられており、逃げ馬がペースアップしても、すぐ息を入れられるような状況だった。「まくり」は、必ずしもまくり切る必要はなく、直線での攻防に対応可能なペースで押し上げる方法もある。緊張感のあるダービーで、誰もが驚く仕掛けをした勇気。ルメール騎手のレースぶりには鳥肌が立った。

 種牡馬キングカメハメハにとっては、ドゥラメンテに次ぐ2頭目のダービー馬を送り出した。思えば、キングカメハメハが制した2004年のダービーは、コスモバルクが折り合いを欠いたことで早めに逃げ馬をかわし、後続各馬もバルクを追い上げていく展開。そのタフな競馬を、キングカメハメハは上がり3ハロン35秒4の脚でまとめ、ロングスパート合戦をモノにした。サンデーサイレンスの血が入っているドゥラメンテとはタイプが違い、レイデオロの母・ラドラーダの配合がシンボリクリスエス×シーキングザゴールドで、サンデーサイレンスと同じヘイルトゥリーズン系ながら、サンデー並みの柔軟さに乏しいクリスエスを母系に持っている。レイデオロが早めに動いたことで、エイシンフラッシュが勝った時ほどの瞬発力勝負にならなかった今年のダービーでは、キングカメハメハとシンボリクリスエスが持つタフさが生きた形となったと言えよう。

 「ダービーからダービーへ」―。今週から中央競馬でも2歳戦が始まる。地方ではすでに北海道、南関東、岩手、佐賀、笠松で新馬戦が行われ、6頭の新種牡馬が勝ち馬を送り出している。北海道ではエスポワールシチーが2頭、ストロングリターン、ヘニーヒューズが1頭ずつ、北海道で産駒が勝ち上がった。佐賀ではシルポート、盛岡の芝でエイシンフラッシュ、笠松ではサウンドボルケーノがそれぞれ産駒が勝利した。サウンドボルケーノ産駒のフローレンス(牝2歳、笠松・井上孝彦厩舎)は世代唯一の産駒。29日の新馬戦で、8馬身差の圧勝を演じたフローレンスの走りには、ヘニーヒューズの後継種牡馬として、サウンドボルケーノに転機となりうるものだ。

 中央競馬では、まだ産駒が走っていないオルフェーヴルやノヴェリストを筆頭に、ロードカナロアやハードスパンなど、地方競馬とは違う新種牡馬争いが展開される。ハードスパンは、先週のHBAトレーニングセールで、牡牝とも最高価格を輩出した背景も加わり、注目度も高い。

 有力新馬が近年、早くデビューする傾向もあるだけに、東京と阪神で始まる2歳戦が今から楽しみだ。(競馬ライター)

最終更新:5/31(水) 7:02
スポーツ報知

スポーツナビ 競馬情報

重賞ピックアップ