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高安、大関昇進口上は「一生残る言葉。楽しみにしていてください」

5/31(水) 6:06配信

スポーツ報知

 大相撲の大関昇進を確定させた関脇・高安(27)=田子ノ浦=が30日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で取材に応じ、31日に予定されている昇進伝達式での口上について語った。先代師匠の故・鳴戸親方(元横綱・隆の里)や兄弟子の横綱・稀勢の里(30)らの映像で研究しており、四字熟語を入れるかは「楽しみにしていてください」と含みを持たせた。大関昇進は31日に東京都内で開かれる名古屋場所(7月9日初日・愛知県体育館)の番付編成会議と臨時理事会で正式に決定する。

 高安は待ちに待った大関昇進まであと1日となり、興奮を隠せなかった。「それを夢見てきましたから。夢のような時間になると思います」と目を輝かせた。注目の口上は大枠は決定。だが「ちょっと変わるかもしれない。これから練習します」と時間の許す限り準備する。

 先代師匠のように、ストレートに思いを伝えるつもりだ。「飾る必要はない。思ったことを」。過去の伝達式の映像はチェック済み。その中でやはり先代師匠の口上が強く印象に残った。糖尿病を克服した隆の里は83年名古屋場所後の横綱昇進の際、「謹んでお受けします。節制に努めて努力、精進いたします」と口上を述べた。自らの相撲人生を凝縮した言葉で決意を表現。「健康面で苦労された方なんでね。そういうのもありのまま伝えてましたね」。恩師の姿が胸に響いた。

 憧れは今も変わらない。角界1、2を争う厳しさで知られるが、優しく指導された。「弟子1人1人に対して指導の仕方を考えていた。すごく良くしてくれた」。部屋に呼び出され、冷蔵庫の中のアイスを食べさせてくれた思い出は忘れられない。久々に新弟子が5人入門した春場所。慣れない相撲界での生活が始まった後輩たちに、当時の自分を重ねた。カップアイスをまとめて買ってきて、全員に食べさせたのは先代師匠の真似でもあった。

 稀勢の里は「大関の名を汚さぬよう精進します」「横綱の名に恥じぬよう精進いたします」と四字熟語を使わずシンプルに決めた。「自分で言う言葉。一生残る言葉ですから」。兄弟子に相談せず1人で考える。四字熟語を使うかは隠したが、自身の相撲人生を表す言葉を「聞き取りやすいように」伝えるつもり。入門から12年、「大関・高安」が誕生する。(秦 雄太郎)

最終更新:5/31(水) 10:44
スポーツ報知