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【レポート】LUNA SEA、武道館公演で「ついついハイテンションになります」

5/30(火) 12:01配信

BARKS

360度客席が埋め尽くされた絶景の中、5月29日にLUNA SEAの結成記念公演<LUNA SEA The Anniversary 2017 5.29 日本武道館>が日本武道館で開催された。

◆LUNA SEA 画像

開演予定の18時30分を過ぎるとハンドクラップが沸き起こり、待ちきれないという空気が充満する中、ついにメンバーがステージに登場した。

再生可能エネルギーによる水素燃料電池車を用いた世界初のライヴとしても注目を集めたこの日の公演は結成記念日をみんなで祝うという側面を持ちながらも、次に何の曲が演奏されるか予測がつかないセットリスト。ヒット曲や代表曲に捉われない選曲が未来に向かうLUNA SEAの今を強烈に感じさせてくれた。

ライヴは最新アルバム『A WILL』の中で最も激しいスピードチューン「Metamorphosis~Beginng part」で幕を開けた。ライヴ仕様にアレンジされた荒々しいナンバーをいきなり投下し、SUGIZOとJが左右のスロープへと駆け抜け、INORANがセンターへと出ていった「PRECIOUS...」ではギターソロを弾くSUGIZOの肩にRYUICHIが手をかけ、武道館は大合唱。のっけから攻めのモードである。

「14,000人のSLAVEたちよ、元気ですか? 結成記念日にこうしてオマエらと一緒にいられるのが本当に幸せです。どうもありがとう! フジテレビNEXTで見てるヤツらはTVの前ではちゃめちゃやってください! 盛り上がっていこうか?」──RYUICHI

メンバーの呼吸、タイム感がピッタリ合った演奏と360度の武道館を隅から隅まで楽しませるパフォーマンスに圧倒されるナンバーが次々に演奏されていった。イントロからハイコールで盛り上がった「JESUS」ではSUGIZOのギターリフが興奮を加速させ、Jのベースソロに大歓声。Jがコーラスをとる部分ではRYUICHIがバックヤードのほうを向いて煽るなど、聴き逃せない、見逃せない場面の連続だ。

そして、なんと5曲目に演奏されたのは25年前にリリースされたメジャー1stアルバム『IMAGE』に収録されているタイトルナンバー「Image」。INORANのアルペジオとSUGIZOの浮遊するギターが絡み合う初期のLUNA SEAらしい内省的なミディアムチューンで、復活後の東京ドーム3DAYS最終日以来の披露となる。

RYUICHIが「今夜は久々のライヴなので思いきり盛り上がっていくぞ!」と煽った中盤戦も驚きの連続だった。「The End of the Dream」に続いて演奏されたのはイントロの真矢のドラムに“ウォーッ!”という大歓声が飛んだアルバム『STYLE』収録曲の「HURT」。RYUICHIのローボイスが活きるメロディ、重厚なグルーヴ、ループするフレーズ、内側で燃え盛るような演奏の中、SUGIZOが美しい旋律を奏で、LUNA SEAの深い魅力へと導いていく。

そして、これもレアなナンバー「NO PAIN」は上部に設置されていたLEDパネルがステージ空間を覆う演出と共に奏でられた。子供たちのコーラスが取り入れられたこの曲ではパネルに映像が映し出され、争いのたえない世界に向けたメッセージが浮かび上がってくるよう。SUGIZOがヴァイオリンを奏で、INORANとRYUICHIがアコースティックギターを弾いた最新シングル「LIMIT」のカップリング曲「I’ll Stay With You」では光の演出がこの曲の柔らかで切ないメロディを際立たせていた。

真矢のドラマティックなドラムソロ、Jの野生を喚起させるベースソロで沸かせた後は初期のLUNA SEAのライヴの流れを彷彿とさせる「BLUE TRANSPARENCY」で5人が再び集結。

MCではRYUICHIが今日、雨が降らなかったのは自分の日頃の行いがいいからだとジョークを飛ばし、思い入れのある会場について触れた。

「武道館に来るとすごく神聖な空気の中に立たせてもらっているという想いとLUNA SEAの思い出の地としても縁が深い場所に帰ってきたんだなという想いで、ついついハイテンションになります。LUNA SEAはこれから自分たちが作ってきた世界と新たに生み出す世界を融合させてずっと突っ走っていこうと思うので、新たな世界を早く届けたいなって。町田プレイハウスで出会って結成した約28年前には今のこの景色はさすがに想像していなかった。絶対に行けると思ってたし、絶対に行ってやると思ってたけど、さすがに30年近く先のことは見てなかったよね」──RYUICHI

結成記念日に満員の武道館でLUNA SEAを愛し続けてきたファンに囲まれているからこその実感が言葉になり、感謝の想いを込めて届けられたのは「I for You」。何とも言えない幸せな空気が場内を包み、後半戦はJが下手スロープに走り、INORANがバックヤードのスロープで煽った「STORM」から「TIME IS DEAD」、「ROSIER」と盛り上がらないわけがない展開に突入。

LUNA SEAが終幕を発表した2000年には解散ではなく終幕だということに一縷の望みを託していたが、復活した彼らが音楽への情熱と冒険心、衝動をそのままにバンドとして成熟しているという奇跡のバランスを目の当たりにしたのがこの日のライヴだった。青い照明がステージを照らし、本編ラストを飾ったのは「Metamorphosis~Ending part」。一瞬たりとも飽きさせることのない時間が嵐のように過ぎていった。

みんながかざした携帯のライトが美しい景色を作り出したアンコールではやがて場内にLUNA SEAの結成記念日を祝うバースデーソングを歌う声が響きわたり、その声に耳を傾けるように5人がステージに登場。スケール感たっぷりの「Anthem of Light」が届けられ、INORANのギターの合図ではじける「TONIGHT」へと突入した。

そしてLUNA SEA恒例、「宇宙一の」で始まるメンバー紹介ではRYUICHIに話を振られてINORANが28年前の思い出を話そうとしたことがキッカケで、Jの振りもあって話題はRYUICHIが加入前にライブハウスにドーナツの差し入れを持ってきたエピソードのことへ。「ドーナツを持ってきてくれたんですけど、1個しか入ってませんでした」とINORANが明かすとRYUICHIが「俺、5個入れたはずなんだけど2個って証言もあるし、真ちゃん食べたでしょ(笑)」と笑わせ、SUGIZOが「ドーナツ2個だった記憶があるんですけど」と証言した上で「28年前、神奈川のただの悪ガキたちが、こうやってロックバンドで走り続けてこられるのは感謝以外の何者でもありません」と伝えた。そして真矢はドラムセットから降りてきて、当時のRYUICHIが眉毛がなく、髪が緑だったことを忘れないために今日のドラムセットは緑にしたと話し、みんな爆笑。

そんな和やかなやりとりの中、今後のLUNA SEAの予定が告知された。

「新しいアルバムはテーマを“愛”に決めました。今は世界的にもいろいろ問題があるし、友情とか愛情とかたくさんの愛が必要だから、そういうアルバムを作ってみたいなと思ってるんです。時にはサディスティックな愛もあるかもしれないし、優しいバラードもあるかもしれないけど、俺たちにしかできないLUNA SEAらしい愛の形を表現した作品になると思うから楽しみにしていてください」──RYUICHI

大歓声の中、アルバムが年内にリリースされること、昨年に引き続き、12月23日および24日にさいたまスーパーアリーナで2DAYS公演を行うことを報告した。

「武道館! かかってこい!!」と叫び、ラストは銀テープが放たれた「WISH」。

演奏を終えた5人がセンターに集まってもアンコールを求める声は鳴り止まず、話し合いが持たれた末、「ホントにみんなの気持ちが嬉しいです。刺さってます。どうもありがとう! 今夜、みんなが見せてくれた星空を忘れません。もっともっとスリリングにバンドとしての道を歩んでいきたいと思います」とRYUICHIが伝え、最後に演奏されたのは名曲「MOTHER」だった。

切なる愛を求める曲に虹色の美しい照明が当たり、今のLUNA SEAが奏でる「MOTHER」は温かさと包容力を増していた。

過去のLUNA SEAが生み出してきた世界と未来のLUNA SEAが生み出す世界の融合。新しいアルバムの曲は演奏されなかったけれど、この日のライヴで彼らが見せてくれたのは次なる地点に向かっている彼らの尽きることのないエネルギーであり、可能性であった。

取材・文◎山本弘子

■<LUNA SEA The Anniversary 2017 5.29 日本武道館>セットリスト
01.Metamorphosis ~Beginning part
02.PRECIOUS...
03.Dejavu
04.JESUS
05.Image
06.The End of the Dream
07.HURT
08.NO PAIN
09.I’ll Stay With You
10.Dr. Solo ~ Bass Solo
11.BLUE TRANSPARENCY
12.I for You
13.STORM
14.TIME IS DEAD
15.ROSIER
16.Metamorphosis ~Ending part
encore
en1.Anthem of Light
en2.TONIGHT
en3.WISH
en4.MOTHER

■<LUNA SEA The Holy Night 2017>
2017年12月23日(土 / 祝) さいたまスーパーアリーナ
2017年12月24日(日) さいたまスーパーアリーナ
▼チケット
5/30(火)正午より、オフィシャルファンクラブSLAVEにて会員先行受付スタート
http://www.lunasea-slave.jp
受付期間:5/30(火)12:00~7/5(水)18:00(6/29(木)23:59までに新規WEB入会された方までお申し込み可能です)
一般発売:9/30(土)
(問)キョードー東京 0570-550-799(平日11~18時/土日祝10~18時)

最終更新:5/30(火) 12:01
BARKS

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