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国内たばこ市場の縮小、禁煙推進よりふところ具合が背景?

5/30(火) 17:40配信

投信1

5月31日は『世界禁煙デー』、世界的な禁煙推進の日

5月31日は『世界禁煙デー』です。ご存知でしたか? 

これは、世界保健機関 (WHO)が制定した禁煙を推進するための記念日です。また、数少ない“国際デー”の1つでもあり、禁煙推進活動が世界的なムーブメントになっていることが伺えます。

なお、日本では、この「世界禁煙デー」に加え、5月31日~6月6日までの1週間を「禁煙週間」に制定しており、喫煙に伴う健康への影響等についての啓蒙活動を行っています。

世界的な禁煙推進活動でたばこ産業の広告は大きく減少

毎年恒例の「世界禁煙デー」を迎えるまでもなく、禁煙が世界的に推進されているのはご承知の通りです。“禁煙が推進されている”というよりも、喫煙を“悪”と見なす風潮が強まっているという方が的確かもしれません。

それを如実に示しているのが、たばこ産業の広告規制でしょう(銘柄別のロゴを含む)。特に、従前はたばこ産業が最大のスポンサーであったモータースポーツにおいては、F1やインディカーなどを始めとして、昨今は全面禁止、もしくは、自主規制による大幅制限(一部の例外を除く)などの処置が講じられています。

日本国内の禁煙トレンドも加速

日本における禁煙活動の拡充もご承知の通りです。

東海道新幹線では2017年3月のダイヤ改正に伴い、ついに「のぞみ」と「ひかり」から喫煙車両がなくなりました(臨時列車を除く)。一応、喫煙ルームなる“小部屋”が設けられていますが、禁煙者と嫌煙者に対して完全に配慮する形です。

また、最近では、安倍政権で「受動喫煙対策法案」の成立に向けた動きも加速しています。反対する国会議員も少なくないため、現時点ではいったん棚上げにはなっていますが、東京五輪を控えて何らかの形で成立・導入されるのは確実と言えるのではないでしょうか。

いずれにせよ、喫煙者にとっては、屋内外において肩身の狭い思いをするトレンドに変わりはないようです。

20年間で販売本数は半減だが販売金額の減少は緩やか

さて、こうした禁煙推進の中で日本国内のたばこ市場はどのように推移しているのでしょうか? 

一般社団法人「日本たばこ協会」が発表している販売実績データ(1990年~2016年)を見ると、非常に興味深い結果が得られます。

まず、販売数量は1996年の3,483億本をピークにほぼ一貫した減少が続いています。2016年実績はピークから▲52%減となる1,680億本まで落ち込みました。ちょうど20年間で半減したことになり、まさしく激減と言っていいでしょう。

ところが、販売代金を見ると、ピークである1999年の42,600億円に対して、2016年は36,377億円でした。確かに、ピークから▲15%減となっていますが、販売本数の激減に比べると明らかに緩やかな減少に止まっています。

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最終更新:5/30(火) 17:40
投信1