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曹洞宗大本山總持寺ご用達の和菓子店として創業の洋菓子メーカーが弁護士一任

5/30(火) 12:17配信

東京商工リサーチ

 (株)アルベリ(TSR企業コード:350073988、法人番号: 2020001016586 、横浜市港北区師岡町821-7、登記上:同市鶴見区豊岡町7-14、設立昭和26年6月、資本金7407万5000円、仲川忠邦社長)は5月26日までに事業を停止し、事後処理を片岡敦司弁護士(ユナイト法律会計事務所、同市神奈川区金港町6-3、電話045-548-5835)に一任した。
 負債総額は約13億円(平成28年9月期決算時点)。
 大正12年、「全機庵」の屋号で創業、地元では曹洞宗大本山總持寺ご用達の和菓子店として知られていた。昭和26年、(有)全機庵製菓として法人化され堅調な業績とともに事業を拡大し、50年代半ばには高額所得法人として名を連ねていた。
 その後、時代の変遷とともに業容を変化させ、バブル期にはステーキハウス開設や台湾へも出店し、平成3年にはアルベリ服部製パン(株)を吸収合併し(株)アルベリに商号変更。洋菓子やパンなどの製造も本格化し、3年9月期にはピークとなる売上高約26億2100万円を計上していた。
 しかし、積極的な投資に伴い金融債務が拡大するなか計画通りに業績を伸ばせず、10年9月期以降は売上高10億円を割り込み、不動産売却や店舗統廃合、人員削減など各種リストラ策を講じていた。近年は、菓子メーカーやホテル向けのOEM製造を主体に手掛け業績改善を目指したが、競合激化や原料高騰などで業績は引き続き精彩を欠いていた。
 こうしたなか、売上の30~40%を占めていた有名洋菓子メーカーとの取引終了が影響して28年9月期の売上高は約3億円にまで減少し、資金繰りは急激に悪化。社有不動産の差押などもあり、事業継続を断念した。

東京商工リサーチ