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ロケットエンジンの開発完了! 民間企業初のロケット打ち上げに前進 北海道大樹町のIST

5/30(火) 14:09配信

十勝毎日新聞 電子版

 インターステラテクノロジズ(本社北海道大樹町、稲川貴大社長)は29日、同町浜大樹の実験場で、ロケットエンジンの燃焼試験を行った。前回の試験での圧力調整器破損を受けて、配管や燃焼開始手順に改良を加えて実施した。機器に異常は見られず宇宙への打ち上げを目指す観測ロケット「MOMO(モモ)」のエンジン開発は完了した。

 MOMOのエンジン開発は最終段階に入っており、5月から実際の打ち上げを想定した燃焼試験を続けてきた。前回23日の試験では推進剤をエンジンに送るために使うヘリウムガスの圧力を調整する機器が破損。必要なデータが取得できなかった。

 今回は圧力調整器周辺の配管、点火までの手順を改良し、急激に圧力が高まらないよう対策を取った。午後3時20分ごろから試験し、MOMOが宇宙空間に到達するまでに必要な120秒間燃焼した。

 解析の結果、必要なデータも取得できており、温度、圧力、推力、推進剤の消費量などにも異常は見られなかったという。稲川社長は「機体の製造、関係者との調整を進め、なるべく早く打ち上げたい」としている。

 同社は小型人工衛星の格安打ち上げサービス開始を目指すベンチャー企業。今夏にも、高度100キロ以上の宇宙空間へのMOMO打ち上げを目指している。宇宙への打ち上げに成功すれば、民間企業単独としては国内初めてとなる。(伊藤亮太)

十勝毎日新聞