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新幹線長崎ルート 車軸摩耗対策に効果 国、FGT試験で見解

5/30(火) 10:30配信

長崎新聞

 九州新幹線長崎ルートに導入予定のフリーゲージトレイン(FGT、軌間可変電車)について、国は3月に終了した検証走行試験の分析を踏まえ、車軸の摩耗対策に一定効果を見込めると判断していることが29日、分かった。高速走行安定性能も低下しなかった。一方、JR九州の青柳俊彦社長は維持管理コスト削減を巡り「効果的な対策が出ていない」と述べ、経済性が最大の焦点となっている。

 国は6月ごろまでに技術評価委員会を開き、こうした内容を基に、次の段階の耐久走行試験に移れるかどうかの判断を仰ぐ考え。

 関係者によると、約3万2千キロの検証走行試験後、台車を分解し詳細に調査中。2014年の耐久走行試験と比較し一定の効果を認めた。台車を使った高速走行安定性試験でも機能低下が認められなかったという。

 青柳社長も29日の定例会見で「耐久試験に入るための技術的問題はない」と評価した。ただ国は今後、車軸の交換周期など台車調査を継続。高速走行性能についても影響を検討する。

 国は昨秋、FGTを営業車に使った場合の維持管理コストが一般新幹線の2・5~3倍程度かかると試算。JR九州は難色を示していた。

 会見で維持管理コストの問題に言及した青柳社長は「評価委前後に(国に)考え方を述べたい」とした。その内容に関しては「メンテナンスや初期投資のコストはわれわれで計算できることもある」とする一方、「補助金でうんぬんしてくれと言うつもりは今のところない」と述べた。

長崎新聞社

最終更新:5/30(火) 10:30
長崎新聞