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《ブラジル》憩の園で手巻き祭り開催=約700人が美味を堪能

5/30(火) 6:43配信

ニッケイ新聞

 救済会(佐藤直会長)と日伯友好病院医師グループ「テマキ・ダ・アミザーデ」が主催する「第5回手巻き祭り」が21日、グアルーリョス市の老人ホーム「憩の園」で行われ、約700人の来場者が食べ放題の手巻き寿司や出店の料理を楽しんだ。イベントの利益は「憩の園」への寄付金となる。
 手巻き祭りは日伯友好病院の医師やその家族などによって構成される「テマキ・ダ・アミザーデ」と、ボランティア団体「プロジェクト・アブラッソ」によって運営されている。手巻きの材料も業者の好意によりほとんどが無料か、特価で購入したもの。
 佐藤会長は挨拶の中で「皆が憩の園のために一生懸命になってやってくれている。今年も開催できるのは、来場者の皆さん、ボランティアの皆さんのおかげ」と謝意を表した。姉と一緒に来たという小島君美子さん(65、二世)は同祭り3回目。「寄付者が減り、財政状態が悪化していると聞いている。なるべくイベントに行くようにしている」と話した。
 非日系人のザノニウ・フェヘイラ・キューショフさん(43)は「妻が日伯友好病院に通院していたことがあり、今回のイベントを知った。子どもたちも喜んで食べている」と話し、家族で手巻き寿司を楽しんだ。
 「テマキ・ダ・アミザーデ」のメンバーで、超音波診断部医師の岡本照彦さん(59)と吉田ルシアさん(53、三世)は、「イベントのために手巻き5千本分の材料を用意した。シャリだけで120キロ。前日の準備を含めると50人ほどの病院関係者が参加している」とし、「医師として救うのも、ボランティアで助けるのも根底は同じ。楽しくやっている」と笑顔で話した。
 会場ではエジソン・サイト・バンドによる『上を向いて歩こう』の演奏や、ビンゴ大会も行なわれ、終始賑わった。

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 救済会「憩の園」は「手巻き祭り」や「6月祭」などを例年開催していて、これらイベント収入は重要な運営資金だ。最近の財政難を受けて佐藤直会長は「イベント収入がないと立ち行かない」と漏らす。ただ、イベントを開催する理由は資金調達だけでない。「入居者には健康で幸せであってほしい。そのために楽しめる時間を作りたい」と話す。ブラジルの平均寿命は30年前と比べて10年以上も延びている。長生きは喜ばしいが、寝たきりになったり、心が病んでしまっては周りが大変。このイベントのような人が集まるところにこまめに足を運び、心身ともに健康に老いたいもの。

最終更新:5/30(火) 6:43
ニッケイ新聞