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美しさの目盛りをマックスに! 三島由紀夫原作の異色SFで、吉田大八監督が橋本愛に言ったこと

5/30(火) 12:00配信

dmenu映画

『桐島、部活やめるってよ』(2012年)や『紙の月』(2014年)など優れた人間ドラマを発表してきた吉田大八監督が、三島由紀夫の異色SF小説を映像化した最新作『美しい星』。リリー・フランキー、橋本愛、亀梨和也、中嶋朋子という豪華キャストが結集した話題作だ。30年以上も映画化を望んできたという監督本人が、本作に込めた思いを語る。

【画像】美しい星の橋本愛

ブラックな笑いの底に潜む、シビアな命題

物語の軸となるのは、「大杉家」という4人家族だ。それぞれに問題を抱え、空中分解する寸前で家庭を営んでいた彼らは、ある日を境に「宇宙人」として覚醒。絶滅の淵に立つ人類を救うべきか、それとも早々に“安楽死”させるべきなのか、果てしなく議論を重ねながら、常識ではありえない行動に突っ走っていく。SFといってもスペースオペラやファンタジーとはほど遠く、むしろ高度に寓話的なトラジコメディ(悲喜劇)の印象が強い。

「もともと人間は業の深い存在で、自分たちの住むこの世界を喰い潰して繁栄してきたところがありますよね。たとえば核兵器や地球環境の問題がそうです。それをとことん突き詰めて考えると、『この美しい星にとって、人間が存在する意味は何なのか?』というシビアな命題にぶち当たってしまう。でも人間は、どんな状況下でも生を全うせざるを得ませんよね。おそらく三島さんは、宇宙人や円盤などのSF的なモチーフを採り入れることで、純文学とは違った視点から、その命題に正面から向き合おうとした。だから僕も、そのギリギリの議論から逃げないでいようと思いました」

必死になるほど哀愁が漂うリリー・フランキー

原作が発表されたのは、米ソ対立が激化していた1962年。脚本化にあたっては時代設定を現代に移し、小説のベースにあった「冷戦下における核戦争への恐怖」を、今の観客にとってよりリアルな「人口爆発とそれに伴うエネルギー危機、地球温暖化や異常気象」に置き換えた。また、気象予報士の父親・大杉重一郎(リリー・フランキー)と長女の暁子(橋本愛)のキャスティングは、シナリオの準備稿を書き始めた段階からイメージしていたという。

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最終更新:5/30(火) 12:00
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