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栗橋病院の移転、理事会方針を久喜市が報告 議会の全員協議会に

5/30(火) 10:30配信

埼玉新聞

 埼玉県の久喜市は29日、済生会栗橋病院の一部移転に関する市議会全員協議会を開催した。市側が、行政や病院関係者の参加した「栗橋病院あり方検討委員会」と、8日の県済生会支部理事会で承認された基本方針を報告した。

 市の報告によると、理事会で示された基本方針は加須市に200床規模の急性期病院を建設。現在の栗橋病院の再整備は地域包括ケアシステムなどの地域医療に必要とされる医療施設を構築していく。再整備は病院機能や整備資金の確保のめどがついた段階で実行するとしている。

 理事会は非公開だったが、県済生会支部副会長として田中暄二市長が出席。田中市長は理事会議長に「二つの病院の採算性のシミュレーションなどを行い、明らかにしてから本部に上げる。支部理事会の決定が最終決定ではなく、本部決定が最終決定」と確認した後、基本方針への反対意見を述べたという。

 田中市長の発言後、基本方針を採決。議長を除く9人の理事全員が案に賛同し、全会一致で承認された。支部業務の決定は支部理事会で行うことになっている。田中市長に議決権はない。

 報告後、市議からは「一部機能を残すことは経営的に成り立たないとなれば結局、何も久喜市に残らなくなってしまうのでは」「最終的には本部が決定するということだが、市としてはこれまでの立場で運営を求めるのか」などの疑問が上がった。

 29日の定例記者会見で、田中市長は「今後とも従来の(栗橋での)病院を継続してほしい」と、今後も現地での病院経営を望む意向を強調した。

最終更新:5/30(火) 10:30
埼玉新聞