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アメリカ軍をけん制 3週連続ミサイル発射。迎撃実験も成功

5/30(火) 12:11配信

ホウドウキョク

強まる国際圧力への答えが、29日のミサイル発射だったのか。止まらぬ「北」の暴走は、今週も続いた。

日本時間29日午前5時40分ごろ、北朝鮮東岸の元山(ウォンサン)付近から放たれた弾道ミサイルは、およそ400km飛翔し、日本の排他的経済水域内に着弾したと推定される。
その場所は、島根県の隠岐諸島から、およそ300km。
新潟県の佐渡島から、およそ500kmの場所にあたる。
隠岐諸島に近い、兵庫・豊岡市の漁師は、「イカ釣り船だったら、まともにいっとるん違うかな。操業場所だと思う」、「ずいぶんと近いところに落としたな。今現在、ミサイル落下付近で、仕事している船がある。死活問題ですよね」などと話した。

G7が北への圧力強化で一致した直後のミサイル発射

26日、イタリアで開かれたG7サミットでは、北朝鮮が「新たな段階の脅威となっている」という認識で一致したばかり。
G7が北朝鮮への圧力強化で一致した直後のミサイル発射。
日本政府の関係者は、「国際社会の圧力には屈しないという北朝鮮の意思表示だろう」との見方を示している。

三週連続、今年に入って9回目

日本の排他的経済水域に北朝鮮の弾道ミサイルが着弾するのは、ミサイル4発が同時に発射された今年3月以来のこと。
ミサイル発射はこれで三週連続となり、今年に入って9回目となる。

稲田防衛相は、今回発射したミサイルについて、スカッド型の短中距離弾道ミサイルの可能性を指摘している。
安倍首相は「北朝鮮を抑止するため、米国と共に、具体的な行動をとっていきます」と述べた。

新型迎撃ミサイル発射実験も成功

一方、28日の朝鮮中央テレビでは、新たな映像が公開された。
これまでの人民服姿とは違い、第1ボタンを外した白シャツ姿で登場した、金正恩委員長。
新型迎撃ミサイル発射実験の映像の中には、正恩氏がミサイル発射を見届ける様子をとらえたものもあったが、実際にミサイルが迎撃した瞬間はカットされ、「迎撃後」とみられる、青空に黒い煙が立ち込める様子が映されていた。

「大量生産し、制空権をめぐる敵の妄想を砕け」

正恩氏は「去年出た欠陥を完全に克服し、合格だ」としたうえで、朝鮮中央テレビは「敬愛する最高指導者同志は、『このミサイルを大量生産し、制空権をめぐる敵の妄想を砕け』とおっしゃった」と報じた。

迎撃ミサイルの開発までも加速させる北朝鮮。

そこには、近く、朝鮮半島周辺海域など西太平洋に空母3隻を同時展開させるとともに、ICBMの迎撃実験も行う構えのアメリカ軍をけん制する狙いが見える。

拉致問題の再調査を約束した「ストックホルム合意」から3年だが…

5月29日は、日本と北朝鮮の間で、拉致問題の再調査を約束した「ストックホルム合意」から、ちょうど3年の節目の日。
拉致被害者の有本恵子さんの両親は、問題解決はおろか、挑発を続ける北朝鮮に憤りを隠せない。

菅官房長官は会見で、「北朝鮮に対し、ストックホルム合意の履行を求めつつ、1日も早い、全ての拉致被害者の帰国を実現すべく、全力で取り組んでいるところです」と述べたが、日朝関係は悪化の一途をたどり、解決への道は見えていない。

最終更新:5/30(火) 12:11
ホウドウキョク

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