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A・ミッタルとマルチェガリア、伊高炉大手イルバ買収へ

5/30(火) 6:02配信

鉄鋼新聞

 イタリアの高炉大手、イルバは26日、同社に対し買収を提案していた2陣営のうち、アルセロール・ミッタル(AM)や伊鉄鋼大手のマルチェガリアなど「アム・インベストコ・イタリー」連合を支持すると発表した。経済発展省が最終決定すれば、AMなどによるイルバ買収が確定する。

 イルバはタラント製鉄所の環境問題を機に政府管理下に置かれ、2016年6月にAMなどが経営再建のスポンサーとして名乗りを挙げていた。もう一方の伊鉄鋼大手のアルヴェディや、インドのJSWスチールなど「アクシアイタリア連合」も買収を提案していたが、AMなどに軍配が上がる見込みとなった。
 イルバの現在の粗鋼年産は500万トンほど。AMなどはイルバへ環境技術の移転や高級品の生産拡大で、20年までに600万トン超へ増産するといった提案をしていた。
 AMは16年のグループ粗鋼生産が9080万トン。このうち欧州事業は4263万トンで、半分近くを占めている。イルバ買収で欧州でのプレゼンスがより高まる。
 欧州ではドイツのティッセン・クルップと英蘭に製鉄所を持つタタ製鉄の欧州事業も統合交渉が行われている。仮にティッセンクルップとタタも統合した場合、西欧の高炉大手は「AM+イルバ」と「ティッセン+旧コーラス」の2陣営へと集約されることになる。

最終更新:5/30(火) 6:02
鉄鋼新聞