ここから本文です

手作りで持ち運びできる「茶室」 宇部市

5/30(火) 13:45配信

宇部日報

同窓会の約束、アクトビレッジに寄贈

 上宇部中1期生同期会の秋田芳助さん(69)=埼玉県蓮田市=が、分解して持ち運べる茶室(縦・横・高さ2メートル)を作った。同会メンバーの村田雅夫さん(69)=宇部市山門=に手伝ってもらいながら古希の記念として完成させ、アクトビレッジおの(おのみらい共同事業体)に寄贈。同所で6月7日まで展示した後は、一般へ貸し出したり、各種行事に活用したりしていく。

 日曜大工が趣味の秋田さんは、以前から茶室を手作りしてみたいと思っていた。1年前の同期会で古希記念の製作を仲間に約束。運搬できるように分解組み立て式のコンパクトな茶室にすることを決め、インターネットや文献で調べて10分の1の模型を作製し、それを基に製作に取り掛かった。

 今年に入ってから何度も帰省し、中村1丁目の実家で作業。同じく大工仕事が趣味の村田さんが電動のこぎりなどの道具を提供し、作業を手伝ったり、問題点を一緒に考えたりした。こだわったのは金具をなるべく使わずに作ること。分解・組み立てを容易にするため最低限のねじは使用したが、くぎは打たずに仕上げた。実質1カ月で、2畳の茶室が完成。床の間やにじり口、茶道口なども文献に忠実に再現した。

 茶室に必要な小道具をそろえるのにも同会の仲間が協力。書道の得意なメンバーが床の間に飾る掛け軸、陶芸を愛好する友人が花器を提供した。知人の仲介でアクトビレッジおのが茶室を管理していくことになった。秋田さんは「茶室の展示・活用を通して、和敬清寂に象徴される日本人特有のおもてなしの心や思いやりの気持ちの素晴らしさを感じていただければ」と話している。

最終更新:5/30(火) 13:45
宇部日報