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「私は、産みます」。妊娠5カ月で街頭に立つ。都議選と出産に挑む、”普通の30歳”

5/30(火) 17:52配信

BuzzFeed Japan

6月23日に告示される東京都議選に向けて立候補を準備している女性(30)は現在、妊娠5カ月。当選したとしても、すぐに議会を休むことになる。BuzzFeed Newsに思いを語った。【BuzzFeed Japan / 小林明子】

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妊娠検査薬の小窓に、青色の線が浮かび上がった。陽性。頭が真っ白になった。

ずっと子どもを望んでいた。でも、なぜ今なの......。

東京都足立区の後藤奈美さん(30)は、6月23日に告示される東京都議選に「都民ファーストの会」の公認で立候補する予定だ。

「うれしいのに、喜べない」

後藤さんは、大手人材会社で介護業界の雇用創出に取り組んでいた。2016年に小池百合子政経塾「希望の塾」に入り、介護や福祉を仕組みから変えたい、という思いが強まり、政治家をめざすことを決めた。公認を受けるための試験の真っ最中に、妊娠がわかった。

「うれしい。でも、素直に喜べない」

夫で同僚の中島晃一郎さん(29)と2人で頭を抱えた。

「出産」で欠席は認められる

議員は「労働者」ではないため、産前・産後休業や、育児休業の制度は適用されない。「産休」については衆参両議院で認められており、2015年7月からは全都道府県議会でも認められた。

東京都議会では、2001年に会議規則の欠席理由に「出産」が明記され、これまでに1件のみ出産で本会議を欠席したケースがあるという。欠席しても、議員報酬は減額されない。

欠席理由は「疾病、出産その他の事故」で、「育児」はない。東京都議会局はBuzzFeed Newsの取材に「文言としての明記はないが、『その他の事故』の解釈にもよるのでは」としている。

「当たり前に起きること」

11月に出産予定の後藤さんは、当選すれば12月議会を「出産」の理由で欠席することになる。議員になってすぐに休むことがわかっている候補を、有権者はどう見るだろうか。後藤さんは言う。

「妊娠は隠すことではありません。政策と合わせて判断していただけたらと思っています。私も出産適齢期。こういうことは当たり前に起きることなのです」

こんな状況だからこそ、自分の職務はおろそかにはできない。そう考え、妊娠前よりも真剣に、仕事や活動に向き合うようになったという。

だが、そう言えるようになるまでには、とことん悩んだ。

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最終更新:5/30(火) 17:52
BuzzFeed Japan