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「ヒロシマが全滅です」原爆の一報を伝えた岡ヨシエさんが死去 14歳だった彼女が見た景色とは

5/30(火) 19:26配信

BuzzFeed Japan

広島に原爆が投下された1945年8月6日。学徒動員されていた中国管区司令部から「広島、全滅です」と第一報を知らせた被爆者の岡ヨシエさんが5月19日、86歳で亡くなった。30日に朝日新聞などが報じた。あの日、14歳だった少女はなにを見たのか。広島平和記念資料館平和データベースの映像を一部書き起こした。【BuzzFeed Japan / 伊吹早織】

爆心地から約500mの地下壕で被爆

岡さんは14歳のとき、空襲警報の連絡業務中に爆心地から約500mの地下壕で被爆した。自身も原爆の後遺症に苦しみ、被爆当時の体験や平和への願いを語り継ぐ活動を晩年まで続けていた岡さん。アメリカのオバマ大統領が広島を訪れた2016年5月には「罪のない市民がどんな苦しみを受けたのか、しっかり見てもらいたい」と訴えていた。

広島を襲った悲劇を最初に知らせた14歳の少女は、71年前のあの日、なにを見たのか。BuzzFeed Newsは岡さんが56歳のときに証言した内容を記録した広島平和記念資料館平和データベースの映像を一部書き起こした。

「ものすごい紫色の閃光」

交換機に向かって「広島県、8時13分、空襲警報は…」って言いかけた途端なんですね。ものすごい紫色の閃光がパッと目をいりましてね。瞬間、ちょっと頭の中では「電気の事故かな?」とこう思ったわけなんですね。…と、思う間もなくズーンと体が浮き上がって、そのまま意識がなくなったわけなんです。それで、時間にすれば1分か2分ぐらいのもんじゃないかと思うんですけど、目の前が灰色一色なんですね。

それでおかしい、どうかしたのかしらと思いながらだんだん目を開けてみましたときに、自分が仕事の位置から1m以上飛ばされて、その場で仰向けに倒れてたわけなんですね。それで「あ、これは何事か起きたのだ。これは大変なことなんだ。これはただ普通の電気の故障ではないな」と思いました。

「新型爆弾にやられたぞ」

外に出てパッと一瞬外を見ましたら、今まであった参謀本部の立派な建物も全然なくて。で、なんかもう全般的に茶褐色って感じだったんですね。赤茶けた感じというわけで。どうかなったのかしらと、ただキョロキョロ、キョロキョロしていましたら、その時に、防空壕を出ました右側の方にですね、用水路がございまして。その辺りにいらっしゃいました兵隊さんが「新型爆弾にやられたぞ」と、うめきとも叫びともつかない声でおっしゃったわけです。

で、「新型爆弾…?」っていうのを自分自身心の中で繰り返してみたんですね。で、「え、新型爆弾どうなってるんだろう、どういうことだろう」と思いましたから、横からお堀端に上がりまして広島の街を見たわけです。

そうしましたらね、一瞬、ばっと目の中に海が入ってきたんですね。そしてもう家が全然建物がなくて。赤茶一色の瓦礫の街という風景で、似島がもう目の前にパッとそびえてたわけなんです。で、もう愕然としましてね、なんかもう血が引く思いというか、頭から血がズーンと下がるような思いがしましてね。

「これは大変だ!広島がやられた!広島がやられた!広島がやられた!」と心の中では思いましたけれど、周りには元気な方はいらっしゃらないわけなんです。みんなうめいてらっしゃる方とか、誰かわけのわからない方ばかりで。

私はそこにあります電話機の倒れているのを起こしましてね、手当たり次第に回して、一番初めに出てくださった方に「大変です!」って言ったわけなんですね。(質問者:最初に出た相手は?)その方が福山の司令部の、お名前はあとでわかったんですけど、福山司令部のオガワさんという当時、一等兵の方だったらしいんですね。

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最終更新:5/30(火) 19:26
BuzzFeed Japan