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芽吹く小商い文化を本に いすみのフリーライター・磯木淳寛さん

5/30(火) 11:42配信

千葉日報オンライン

 手作りした装飾品や食品を朝市などのマーケットで販売する人々に焦点を当てた本『「小商い」で自由にくらす』を出版した。千葉・夷隅地域や周辺に住む19人を丹念に取材し日常を考察。地域で芽吹く新たなライフスタイルを紹介する。

 4年前に、都内からいすみ市へ夫婦で引っ越し、フリーライターになった。移住者と自然に縁ができ、出店だけで暮らす人を知った。「本当に食べていけるのか」。新鮮な驚きとともに疑問を抱き、筆を執った。

 本は「人柄や個性が伝わるように」と、インタビュー形式を多用する。優しく丁寧な質問は、取材対象の日々の思いや生きがいといった本音を引き出していく。

 気になるのは出店者の収支。「ふんわりとは書けない」と、売り上げや初期投資額、生活費まで切り込んだ。「成り立つんです」。記された数字が説得力となっている。

 地元出身者も登場し、現在までのマーケットの変遷もたどった。「地域文化を書いたつもり」と、大手ネット通販サイトの「社会と文化」部門で1位を獲得した。「10年後に続編」と意欲的に話す。イカロス出版。A5判183ページ。1400円(税抜)。