ここから本文です

元自衛艦隊司令官 敵基地攻撃能力、Jアラート…北朝鮮情勢を機に国民的議論を

5/30(火) 19:51配信

AbemaTIMES

 29日午前、北朝鮮が再びミサイルを発射した。ミサイルは東岸の元山付近から日本海に向けて発射され約400km飛行、島根県の隠岐諸島から北に約300km離れた排他的経済水域内(EEZ)に落下したとみられている。

 韓国軍は発射されたのが短距離弾道ミサイル「スカッド」とみて分析を進めると共に、更なる挑発行為に警戒を強めている。北朝鮮は今月14日と21日にも弾道ミサイルを発射しており、3週連続、今年に入ってからは9回目の発射だ。

 自衛艦隊司令官、国家安全保障局顧問を務めた香田洋二・元海将は「試作品に近かった前の2回と今回は少し違うと思う。あの時は金正恩氏が視察して技術力を誇示し、新しいものを作ったことをアピールしたが、今回は淡々と撃った。そもそもスカッドはすでに実戦配備されているものなので、それをいつでも撃てるぞと示したかったのだと思う」と北朝鮮の意図を分析する。

■米軍は“一番いいタイミング“に向けた準備をしている?

 米中の見方はどうなのか。拓殖大学の富坂聰教授は中国の立場について「北朝鮮のやり方に手を焼いている。早期に米朝会談を行って欲しいと思っているはず」と話す。一方、上智大学の前嶋和弘教授はアメリカの立場について「想定内。プレッシャーをかけ続けるしかない」との見方を示した。

 北朝鮮に翻弄される国際社会。頼みの中国による圧力も功を奏さず、アメリカはチキンレースで北朝鮮に負けているかのようにも見える。

 しかし香田氏は「それは逆だ」と話す。

 「米軍は大統領の命令に対する準備をする必要があり、その態勢はできていると思う。今、最大規模の海・空軍の兵力量が西太平洋に集結しつつある。これから空母ニミッツも来る。ただ、武力行使をするのに一番いいタイミングではない。朝鮮半島を挟み撃ちできればいいのだが、中国に遠慮して艦隊は西側にまだ入っていない。中国が同意するかしないか、その駆け引きを裏でやっているのではないか」(香田氏)。

 また、「韓国にいるアメリカ人が危ないとなれば武力行使を躊躇すると思う。ただ、アメリカは主導的に環境を作ることができる国。その上で、アメリカ人への被害が非常に小さいと見た時には、突然攻撃ということもありうる。可能性は極めて低いが、“奇襲“というのはそういうものだ」と話した。

1/2ページ

最終更新:5/30(火) 20:04
AbemaTIMES