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アガシを携え、ジョコビッチが連覇に向けてスタート [全仏テニス]

5/30(火) 16:00配信

THE TENNIS DAILY

 フランス・パリで開催されている「全仏オープン」(5月28日~6月11日/クレーコート)の2日目。

ジョコビッチが新コーチのアガシと新たな挑戦 [全仏オープン]

 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、いくつかのよくない成績のあと、自分から“プレッシャー“と“注目“を少し削ぎ落としたいと願っているなら、彼はアンドレ・アガシ(アメリカ)を全仏での相談役兼コーチに加えたことにより、完璧な方法を見つけたと言えるかもしれない。

 大会の最初の一週間は、いずれにせよそうなるだろう。

 試合中は概して感情の表現がなく、試合後は無言のアガシがスタンドから見守る中、第2シードのジョコビッチはマルセル・グラノイェルス(スペイン)を6-3 6-4 6-2で倒し、一年前に生涯グランドラム(キャリアを通して4つのグランドスラムで優勝すること)を可能にした全仏タイトルの防衛を始めた。しかしそのプレーは、必ずしも常にスイングに切れのある、彼のベストのレベルというわけではなかった。

「僕らがいっしょに働くようになってまだ数日だから、コート上で大きな違いがあるかどうかは何とも言い難いよ」とジョコビッチは言った。「もう少し時間がかかると思う。僕は我慢強いし、僕らにとって、これは協力体制と友情を始め、お互いをよく知り合い、それから何が起こるか見てみるための素晴らしい方法なんだ」。

 この比較的穏やかだった大会2日目に、第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)は10番目の全仏タイトル探求を、ブノワ・ペール(フランス)に対する6-1 6-4 6-1の勝利で始めた。

 この日、勝ち上がったそのほかのシード選手には、第5シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、第7シードのマリン・チリッチ(クロアチア)、第10シードのダビド・ゴファン(ベルギー)がいる。

 一方、ドローのナダルのブロックにいる、アメリカのナンバーワンで第14シードのジャック・ソックと第31シードのジル・シモン(フランス)、第32シードのミーシャ・ズベレフ(ドイツ)は1回戦で姿を消した。

 ナダルは比較的簡単に勝ち、それから自分のパフォーマンスの一部を嘆いた。

「僕にとって、今日よりもいいサービスを打つことが重要だ」とナダルは言った。

 一方、ジョコビッチは、あたかも現在のアガシの役割がテニスの助言よりも、むしろ人生のアドバイスを与えることであるかのような話し方をした。

 肘を膝について、手の上に顎をのせ、前屈みになり、サングラスを頭の上に押し上げたアガシは、この2時間半の1回戦の間、ときどき拍手をした。1999年に全仏で優勝したアガシは試合後、記者たちからの質問を受けることを断った。

 反対にジョコビッチのほうは、ふたりのパートナーシップについて語ることがたくさんあった。もっとも彼の言い方から判断すると、それは長期の協定の始まりというより、短い実験のように聞こえる。たとえジョコビッチが長期になるよう願っている、と主張したとしても。

「彼は今週の終わりまでここにとどまる...よう願っている。それから、彼は別の予定が入っているので去らなければならない。変えることのできない予定なんだ。そんなわけで...それだけだよ」とジョコビッチは言った。彼はこの日、グラノイェルスより1本多い、29本のアンフォーストエラーをおかした。

「彼とともに過ごした時間をできるだけうまく使うよう努めるよ。これまでのところ、取り込んで整理すべき多くの情報、多くのことがある」

 一年前、ついにジョコビッチが全仏タイトルを獲得するという目標を達成したとき、彼はボリス・ベッカー(ドイツ)、マリアン・バイダをコーチとしていた。しかしジョコビッチは、自分が4大会連続でグランドスラム大会に優勝した約半世紀ぶりの男子プレーヤーとなり、その勢いをふたたび手に入れたいと願う中で、これらのコーチたち、またほかのチームスタッフとも袂を分かった。

 昨年の全仏以降、ジョコビッチにとってのハイライトは全米オープン準優勝だった。それを除けば、彼はウィンブルドンの3回戦で敗れ、リオ五輪では1回戦負けし、世界1位の座をアンディ・マレー(イギリス)に譲り渡し、今年の全豪オープンでも2回戦で敗れている。

「非常に素早く次のページに移ることを学んできた。大きな大会で勝とうが負けようが、数週間、ときにはより少ない時間で、また次の大きな大会がやってくる。だから僕にとって、昨シーズンの終わりに感じたことをまた感じることになったというのは、本当に奇妙なことだった」とジョコビッチは言った。「というのも、これまでは常に----僕のキャリアで、以前にその手の困難に遭遇したときでさえ、僕は非常に迅速に克服できると感じていたんだ」。

 しかし今回は、それが起きなかったのだと彼は認めた。

「よりハードに働かなければならない」とジョコビッチは言った。そして彼は、(コーチングスタッフの総入れ替えという)変革を起こす道を選んだのある。(C)AP (テニスマガジン/テニスデイリー)

最終更新:5/30(火) 16:00
THE TENNIS DAILY