ここから本文です

日本初の地形図測量技師、大島宗美に迫る

5/30(火) 21:37配信

カナロコ by 神奈川新聞

 ◆郷土史研究家・對馬さんが川崎で講演
 川崎市大山街道ふるさと館(高津区)で28日、本紙連載「かわさき散歩」の筆者の一人で郷土史研究家の對馬醇一さんの講演「川崎の発展に尽くした人物」が開かれ、日本初の地形図測量技師、大島宗美を紹介した。

 大島は、明治期に近代的測量による初の地形図「迅速測図」の測量を手掛けた一人。高津周辺を担当したが、1881年2月に当時の二子村の旅館亀屋で自殺した。對馬さんは、その背景として、地図製作を担当していた陸軍の兵制がフランス式からドイツ式に変わる際に起きた清国への地図密売事件との関係を指摘。フランス派を放逐するために利用されたともいわれる同事件で多くの人が逮捕されたり、なぞの死を遂げたりした。

 「大島も自分にも手が迫ってくるのでは、と思い悩んだのでは」と話し、「測量を通して高津に身をささげた人物」の悲劇に思いをはせていた。