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サウジに最大350億ドル流入も、MSCI指数に採用なら-ドイツ銀

5/30(火) 15:38配信

Bloomberg

サウジアラビア株が新興市場株の指数であるMSCI新興市場指数の構成銘柄に採用されれば、同国株式市場は数百億ドル規模の外国投資を呼び込む可能性があると、ドイツ銀行の中東・アフリカ部門のジャマル・キシ最高経営責任者(CEO)が指摘した。

キシCEO(ドバイ在勤)はインタビューで、当行の「調査では最大350億ドル(約3兆9000億円)の資金流入を見込んでいる」と発言。「サウジでの最近の進展と他の一部新興市場の混乱を踏まえれば、より大規模な資金流入がサウジにもたらされる可能性があるというのが私の見解だが、すぐに実現するわけではないだろう」と述べた。

世界最大の原油輸出国であるサウジは2015年6月以降、ペルシャ湾岸諸国以外の適格機関投資家に国内株式市場での直接取引を容認している。サウジアラビア株の指標、タダウル全株指数は 今年に入り5.4%値下がり。

ヨルダンでの同氏インタビューの主な内容は以下の通り。

投資家の反応が鈍いのはなぜか

・「サウジは改革計画を発表して以来、急速に動いており、同国で何が起きているかを外国の機関投資家が適切に評価する時間があったと期待するのは欲張り過ぎだ。資本市場庁(CMA)がここ数カ月で遂げた進歩は他の地域の数年分に相当する」

・「サウジの金融市場、流動性、税制などについてやらなくてはならない宿題を終えておらず、準備すらできていないとファンドマネジャーらは話している」

サウジ株がMSCI指数に採用されればどうなるか

・「現在は緩やかな資金流入が見られ始め、問い合わせが増え出している。6月以降のMSCIの発表次第では、例えば18年6月までにサウジ株がMSCI指数に組み入れられることになれば、資金流入や問い合わせが殺到する可能性がある。そうなれば、国際投資家のサウジへの関心という観点で全く異なる段階に到達するだろう」

外国からの投資改善に向けて何が必要か

・「海外からの資金流入動向を改善させるために多くの措置が可能なのは確かだ。規制面や法的枠組みの透明性を向上させ、サウジ経済における取引先の法的権利と義務をより明確にし、外国人投資家の権利保護をさらに説得力のあるものにすることなどだ」

原題:Deutsche Bank Sees Saudi Inflows Topping $35 Billion on MSCI (2)(抜粋)

Arif Sharif

最終更新:5/30(火) 15:38
Bloomberg