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債券は上昇、円全面高で買い圧力-2年入札は波乱なく通過との見方

5/30(火) 8:05配信

Bloomberg

債券相場は上昇。欧州政治をめぐる先行き不透明感が強まり、外国為替市場で円が全面高の展開となったことで債券に買い圧力が掛かった。

30日の長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比3銭高の150円72銭で取引を開始。朝方に円が主要通貨に対して上昇基調を強めると、一時150円77銭まで買われる場面もあった。結局は6銭高の150円75銭で引けた。

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、債券相場の堅調推移について「外為市場で円高に振れていることが影響している。加えて、月末に向けて超長期債の買いも入っている」と指摘。この日に実施された2年債入札ついては「特に波乱がなかった」と言う。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から横ばいの0.035%で寄り付き、その後も同水準で推移している。新発20年物の160回債利回りは0.5ベーシスポイント(bp)低い0.555%、新発30年物54回債利回りは0.5bp低い0.795%まで買われている。

この日の東京外為市場では欧州通貨安主導で円高が進行。ドル・円相場は1ドル=111円を割り込み、18日以来の円高値を付けた。

29日の欧州債市場ではイタリアのレンツィ前首相の発言を受けて前倒し選挙の観測が高まり、伊国債が下落した一方、ドイツ国債は買われた。独10年債利回りは前週末比3bp低い0.30%程度に下げた。

2年債入札

財務省がこの日に実施した2年利付国債入札の結果は、最低落札価格が100円52銭と、市場予想100円51銭5厘をやや上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は5.06倍と、前回の5.51倍から低下。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は6厘と、前回の4厘からやや拡大した。

過去の2年債入札の結果はこちらをご覧ください。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、入札結果について、「応札倍率は下がったが、最低落札価格は予想の範囲内に納まった」と説明。「このところの2年債利回り上昇で需要が出てきたことで、ややしっかりした結果になった」と話した。

Kazumi Miura

最終更新:5/30(火) 15:43
Bloomberg