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2人に増えた重要なハリルホジッチの“影武者”通訳が果たす役目とは?

6/1(木) 12:00配信

THE PAGE

シリアとの親善試合、イラクとの敵地でのW杯最終予選を前に、千葉県内で5月28日から行われているヨーロッパ組を対象にした日本代表合宿で、2人体制となった通訳がフル稼働している。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の専属通訳は2015年3月の就任時から、指導者として活躍してきた樋渡群氏が務めてきた。インパクトの強いスキンヘッドの風貌を、テレビなどで見た人も多いはずだ。

 広島・崇徳高校から東京都立大学に進んだ樋渡氏は、2002年春の卒業後に渡仏。サッカー指導とフランス語を学び、パリ・サンジェルマンのU‐12(12歳以下)チームの監督を務めたこともある。このときにトップチームを率いていたのがハリルホジッチ監督だった、という縁もある。

 帰国後はJFAアカデミー福島や同熊本宇城で通訳兼コーチ、女子U‐18(18歳以下)監督などを歴任。日本サッカー協会(JFA)が発行する公認A級コーチライセンスだけでなく、フランスサッカー協会公認指導者ライセンスも取得している。

 初めてコンビを組んだ2015年3月の日本代表監督就任会見では、速射砲のように繰り出される指揮官のフランス語を小刻みかつ的確に、ときには感情や語気の強さもシンクロさせながら日本語へと翻訳。以来、息の合ったコンビネーションを見せてきた。

 それでも今年3月から通訳を2人体制とした背景には、ハリルホジッチ監督の熱血的な仕事ぶりがある。就任直後に東京・文京区のJFAハウス内に専用の監督室設置をリクエストした指揮官は、歴代の代表監督とは異なり、平日はほぼ毎日、監督室で代表候補選手がプレーした試合の映像分析などを行っている。

 原則として毎週月曜日には、全コーチングスタッフが一堂に会してのテクニカルミーティングを開催。週末に各々が視察してきた試合における、代表候補選手のパフォーマンスを確認し合う。
ハリルホジッチ監督の手元には、常に50人を超える代表候補選手にリストがある。数時間に及ぶこともあるミーティングの目的は、彼らに対する評価を随時更新していくためだ。指揮官はジョークまじりに、こう語ったことがある。

「我々は5段階で色分けして選手を評価している。ブルー、グリーン、イエロー、オレンジ、レッドだ。サムライブルーということで、ブルーが一番高い評価となる。全員がそろって、毎回いい評価を与えられるわけではない。評価を上げていくためにも、選手たちとは常にコンタクトを取っている」

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最終更新:6/1(木) 13:29
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