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バレー迫田さおり引退 大林素子さん「リオのバックアタック『希望の星』」

5/31(水) 17:40配信

THE PAGE

迫田選手のプレーを見てきた大林素子さんが思い語る

バレー迫田さおり引退 大林素子さん「リオのバックアタック『希望の星』」 THEPAGE大阪

 女子バレーボールのロンドン五輪銅メダリストでリオ五輪代表の迫田さおり選手(29)が5月末をもって東レアローズ(ホームタウン:滋賀県大津市)を退団し、現役を引退することを発表した。迫田は「私の事を思い、時に厳しく、時に自分の事かのように一緒になって喜んでくれたスタッフの方々。切磋琢磨し合い、一緒に戦い続けてきたチームメイト。そして、いつも熱い声援で背中を押し続けてくれたファンの方々。沢山の方と出会えた事、本当に嬉しく思います。今後、東レアローズで育んできたものを次のステップへ繋げていきます」と、公式サイトに所属する東レアローズ、そしてファンへ感謝の思いをつづった。そんな迫田選手のプレーを解説者として長く見守ってきた元全日本のエース・大林素子さんに、迫田選手引退を受けての思いを語ってもらった。

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サソリのように攻撃「スコーピオン」と呼ばれ世界を驚かせた

 「引退をニュースで知り、沙織(木村)のようにメディアに囲まれて会見してといったふうではなく、大会中に発表するでもなく公式サイトで報告するという引退は、リオ(迫田)らしいなと思いました。いつも謙虚で人のことを気遣う人。ファンの皆さんとしては、直接『お疲れ様でした』と言えず残念だったかもしれませんが、本当にリオらしい。活躍した試合の後でも、『自分はまだまだ』と自分を褒めることはしなかった。そう思いながら頑張ってきた。素晴らしい選手。これまでを自信にしてこれからの人生を生きていってほしい」と大林さんはそう労った。

 迫田といえば、バックアタック。身長175センチと決して大きくないが、持ち前のジャンプ力で滞空力のある美しいフォームで切れのあるアタックを打ち込んだ。

 2013年11月のグラチャンバレー、前全日本女子監督の眞鍋政義氏が打ち出した新戦術「MB1」(ミドルブロッカーを一人減らし、迫田や長岡望悠をミドルブロッカーの位置に置き攻撃力を増す)では、迫田のブロードジャンプの特性をいかし、前衛にもかかわらず、あえて後ろに下がりバックアタック風に打ったことで試合中に審判がファウルを取ってしまうなど戸惑わせたことも。その攻撃は、まるでサソリのように敵を攻撃することから「スコーピオン」と呼ばれ、世界を驚かせた。

 「リオ(迫田)はバックアタックという武器を持ってすい星のごとく現れた。フォームの美しさ、しなやかさ。解説しながら楽しかった。華やかで海外にもファンは多かった。リオ自身もバックアタックにはプライドを持っていたと思いますし、それは誰にも負けないと思っていたと思います。(身長が)大きくなくてもバックアタックで貢献できる、世界と勝負できることを示してくれました。日本のバレーボーラーや子供たちの『希望の星』にもなりました」(大林さん)

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最終更新:6/6(火) 6:00
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