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「『この世界の片隅に』はうれしい成功例」「やっぱり寅さんが好き!」 のんさん・山田洋次監督、初対談

6/9(金) 7:04配信

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 「家族はつらいよ2」が公開中の山田洋次監督(85)と、「この世界の片隅に」で声優を務め、寅さんファンでもある俳優のんさん(23)。名監督と個性派女優が初対面し、世代を超えた異色の対談が実現しました。「この世界の片隅に」のヒットに山田監督は「珍しい成功例。映画人としてうれしい」と語り、寅さんが全盛だった時代の映画館についても話が広がりました。(朝日新聞文化くらし報道部記者・佐藤美鈴 )

【写真特集】のんさんと山田洋次監督、世代を超えた対談を映像で

重苦しい時代でも楽しく見られる映画

 のんさんが主人公・すずの声を担当したアニメ映画「この世界の片隅に」は、戦時中の広島を生きる女性の日常を丁寧に描いています。昨年11月に公開されると、口コミでジワジワと評判となり、異例のロングランヒットを記録中です。

 山田洋次監督「あの作品は本当に楽しく見られるね。だけど、描かれている時代の歴史は重く暗い。原爆も落ちる重い現実があるのを知りながら、つい笑ったり楽しく見ちゃったりするのが、あの映画の魅力じゃないかねぇ」

 「あの時代を描いて、深刻な映画を作るのはそんなに難しいことじゃない。だけど重苦しい時代を描きながら、大笑いするわけじゃないけどほほ笑ましく見てしまう。すずさんの姿をついニコニコしながら見ちゃう、というのはなかなかできない」

苦労した映画のヒット、うれしい

 のん「映画館でご覧になったんですか?」

 山田「映画館で見ましたよ」

 のん「素朴な疑問なんですが、普通に映画館に行かれるんですか?」

 山田「そりゃあ行きますよ。今はDVDでもパソコンでも見られる時代だけども、僕たちが作る映画はやっぱり映画館で見てもらいたい。そういうつもりで映画を作ってきた。テレビのない時代に映画界に入りましたからね」

 「だから努力して映画館に行くようにしますよ。映画館で映画を見る習慣を失っちゃいけないと思っています。でもずいぶん長い間(上映を)やっていましたね。なかなか忙しくて見られなかったんだけど助かった」

 のん「ありがとうございます」

 山田「苦労してお金を集めて作った映画があんな形で大ヒットしていくっていうのは、僕たち映画人から言わせればとてもうれしいですよね。映画っていうのはそうであってほしいな、と。珍しい成功例じゃないんですかね」

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最終更新:6/9(金) 7:30
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