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FBIに超能力捜査官なんていない! 「ズバリ的中」のカラクリと「超能力」がテレビから消えた理由

6/1(木) 7:00配信

withnews

 「超能力捜査官」って、本当にFBIにいるの? そういえば、昔ほど「超能力特集!」みたいなテレビ番組を見なくなったよね? 超常現象取材歴30年の専門家に、「超能力」の裏話を聞きました。(朝日新聞東京社会部記者・原田朱美)

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「超能力捜査官」なんてもんはない

 超能力から、ネッシー、ツチノコ、死後の世界、生まれ変わり、水素水、ホメオパシーまで。超常現象かいわいのテーマを30年間取材し続けている、専門家です。超常現象に興味津々な若者たちを前に、語ってもらいます。

若者)テレビ番組で「超能力捜査官が迷宮入りの事件を解決!」みたいなものがよくありましたけど、あれって、本当のところはどうなんでしょう?

皆神さん)ありましたねえ。「FBI超能力捜査官」とうたってましたよね。まず第1に、アメリカのFBIには「超能力捜査官」なんてもんはないんです。

若者)いきなり全否定ですね(笑)

皆神さん)「超能力捜査官」として番組に出ていた人たちも、アメリカ国内では自らを「FBIに委託された捜査官だ」とは名乗ってないはずですよ。アメリカ国内で、ありもしない公務員の肩書を勝手に名乗るのは、やはりまずいでしょ。「FBI超能力捜査官」というのは、日本のテレビ局がもっともらしく作った肩書です。

透視、実は「全部外れ」

若者)じゃあなんで、そんなテレビ番組ができたんでしょう。

皆神さん)私が最初にみて驚いたのは、2002年3月2日に日本テレビ系列で流された「緊急来日!? FBI超能力捜査官 未解決事件に今夜迫る」という番組でした。この番組には、超能力で犯人の顔を見抜いて、その似顔絵を描くという「マダム・モンタージュ」こと、ナンシー・マイヤーという女性が出ていました。

若者)マダム・モンタージュ……

皆神さん)彼女は、番組内で2001年5月に青森県弘前市で起きた武富士弘前支店放火殺人事件の犯人を透視したんです。そうしたら急転直下、番組放映の2日後に犯人が逮捕されるという劇的なことが起きました。

若者)えっ!? ナンシーさんの透視のおかげだったんですか?

皆神さん)いえ、違います。彼女の透視と犯人逮捕の時期が非常に近かったので、透視内容と犯人の犯行時の実際の行動などがとても比べやすかったです。録画していた番組内でのナンシーの発言と逮捕後の新聞記事などをよ~く比べてみたら、ナンシーの透視は全部間違っていたことが分かりました。

若者)間違いって!

皆神さん)例えば彼女は、放火に使ったガソリンはプラスチックタンクに入れていたと言っていたのに、実際は金属缶だったり、動機は親の借金だと言っていたのに、実際は自分が競輪ですってしまっただけだったし、犯人は農園を経営しているはずだったのに、実際はタクシー運転手でした。

若者)全然ダメじゃん(笑)

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最終更新:6/2(金) 1:08
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