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イノシシ被害対策を 筑波山麓区長会、つくば市長に要望書

5/31(水) 5:00配信

茨城新聞クロスアイ

筑波山や周辺地区のイノシシによる農作物被害、民家被害を減少させようと、筑波山周辺の区長らによる「筑波山麓区長会」のメンバー7人が30日、つくば市役所を訪れ、イノシシ被害の防止対策を求め、五十嵐立青市長に要望書を手渡した。五十嵐市長は「皆さんからの知恵をいただき、できる限りの事をしたい」と取り組み推進を約束した。

要望書は、筑波山麓とその周辺エリアでイノシシ被害が深刻化していることから、行政で被害防止対策を取りまとめ、国や県の補助を活用して対応してほしいと求めている。同区長会加盟の9地区の区長らが連名で作成した。

同市環境課によると、市内のイノシシ捕獲頭数は昨年度1年間で112頭。2011年度の34頭に比べると3倍以上に増えている。12年度に82頭に激増して以降、13年度から昨年度まで100頭以上で推移。捕獲は猟友会筑波支部会員の8人で行っている。

主に被害を受けたのは水稲で、昨年度1年間の被害面積は94アール。筑波山麓の小田、北条などにある農家8軒が総額103万3千円の被害に遭ったという。

区長らは「耕作放棄地が増えたことでイノシシが住みやすい環境になっている」「農作物だけでなく道路、石垣、墓地の被害も大きい。構造物被害も相当なものだ」などと深刻な状況を説明した。

市は今年度、イノシシによる農作物被害を減らす目的で「市鳥獣被害防止計画」を策定する。市農業政策課によると、今後は同計画の推進に向けた協議会を立ち上げる。また市は今年度から、捕獲した人に対する支援金「イノシシ捕獲報奨金」を設け、猟期の11~3月までの間、捕獲1頭当たり1万円の補助を出す。 (高阿田総司)

茨城新聞社