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lynch.が強くあるための『SINNERS-EP』/インタビュー3

6/1(木) 0:00配信

エキサイトミュージック

 
■lynch./New EP『SINNERS-EP』インタビュー(3/4)



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足かせが増えれば増えるほど、走り抜いた自分達に対する自信や強さも得られる

――『SINNERS-EP』はlynch.が強い存在であるための作品とも言えそうですね。

玲央:今回の一件も含めた過去を受け入れながら、地に足をつけて、またやっていくという意思表示でもあったりするので。だから『SINNERS-EP』というタイトルだったりもするんです。葉月が付けたんですが。

葉月:いや、さっき言ったとおりです。なかったことにしない、という。背負っていきますという意思表示です。けして悪ふざけで付けたタイトルじゃないですよ。今、出すならこのタイトルしかないだろうなってことで。

――こういうタイトルにしたこと自体、強いバンドだなと思いましたよ。

玲央:足かせだらけ、ですかね(笑)。いや、でも足かせが増えれば増えるほど、走り抜いた自分達に対する自信や強さも得られると思うので。

――いや、すでに自信を持ったほうがいい作品ですよ。これまでlynch.は作品ごとに音楽性を少しずつ変化させながら、新しいところにも行こうという意識を感じたんです。今回は自分達が自分達であるための音楽、このメンツじゃなきゃ鳴らせない音を形にしたと思います。

玲央:そう言われてみると、ど真ん中かもしれないですね。

葉月:ただ、完成したCDをついさっきもらったんですよ(笑)。まだ封も開けてなくて。でも手にするのは嬉しい瞬間ですよね。あの大変な作業が終わったんだなって。

玲央:僕は誤字脱字がないかなとか、そればっかり気にします(笑)。封を開けるのがちょっと怖い(苦笑)。でも多くの人に手に取ってもらいたいなって思いですね。

――すでに告知されているツアーが6月からスタートしますね。人時クンは、他のサポートベーシストに俺は負けないって対抗意識を持っている、と語ってましたよ。

玲央:人時さんは一番キャリアのある方ですから、追われる側だという意識は持っている、だからこそ勝たなきゃいけない、とリハーサルの空き時間におっしゃってました。他のベーシストを唸らせるぐらいのベースプレイをして、初めてトントンだ、と。ほんとにそうおっしゃってましたね。

――そこまでの心意気で挑むベーシストがいること自体、lynch.としても、フンドシを締め直す感じになりますね。

葉月:人時さんとやるのは、どうしても緊張しますよ。

――釣りの師匠として?(笑)

葉月:いやいや(笑)。人時さんというのは僕の音楽的ルーツでもあるので、次元の違う緊張があるんですよ。“あの人時さんが自分の後ろで弾いてくれている!”という。

――リハのときに、黒夢のあの曲はどうやって弾いていたのか、と質問したらしいじゃないですか(笑)。

葉月:そうなんです(笑)。ツアー中、いずれ僕がドラムを叩くんで、黒夢を弾いてもらっていいですか、と言おうと思って。

――何が目的のツアーだ、と(笑)。

葉月:いや、でもバンドとしてもミュージシャンとしても、ものすごい修行になってますよ。

玲央:他のベーシストもそれぞれキャリアや個性のある方なので、プレイ的な癖とかグルーヴの生み出し方もそれぞれ違うんですよ。このベーシストと合わせるからこそできることって、ギタリストとしても出てくると思うんです。そういう意味で盗めるものは全部、盗みたいって気持ちではいます。

晁直:ベーシストそれぞれ、演奏中の音のいる位置が全然違うんですよ。それをおもしろいと感じながら4月のライブをやったんです。

悠介:僕は正直、自分の現場なんで変な緊張はないんですよ。でも立ち位置的に僕のところが、直に聴こえてくるベースサウンドが一番大きいんで、自分の音とマスキングされたときの音がそれぞれのベーシストで違って、それはやっぱ楽しいなってのはありますね。それにやっぱり、すごいベーシストの方達ばかりなので、やりやすいなってのはあります。とにかく勉強できることは多いので、ミュージシャンとして吸収するツアーにもしたいなと思ってます。

――という側面もあるから、ツアー序盤と最後では今回の曲の響き方もえらく変化しているかもしれないですね。では最後に、ライブを観に来るヤツらに一言!

玲央:なんで、そんなに上から目線で語らなきゃいけないんすか~(笑)。

――いや、元気を出せよって。

玲央:元気ですよ(笑)。へこたれてもいないですよ。いろいろと心配を掛けてしまったんですけど、作品『SINNERS-EP』を聴いて、ライブに来たら、lynch.は安心だと思ってもらえるので。細かく全国を廻るツアーなので、自分の目で耳で今のlynch.を確かめてもらいたいなと思っています。

葉月:復活するまで自分のことのように悲しんでくれる人達がいっぱいいるし、泣いてくれる子もたくさんいたんですよ。でもライブだから娯楽じゃないですか。しっかり楽しむぞって気持ちでツアーに来てほしいかな。泣くのは、もういいじゃないですかって。普通に楽しみにしていてください。