ここから本文です

Galaxy S8+が究極の超軽量出張パソコンに! HDMI付きクレードル「Dex Station」を衝動買い

5/31(水) 12:00配信

アスキー

今回衝動買いしたものは、「Dex Station」という「Galaxy S8」および「S8+」に対応したドッキングステーション。テレビなどの大画面ディスプレーでWindowsパソコンのように操作できる

 今から13年ほど前、3.5インチ外付けHDDサイズの“持ち歩くデスクトップ”をイメージした「PC Core System」という試作品が日本IBMから紹介された。
 
 IBMワトソン研究所の「Meta Pad」のコンセプトを具現化したもので、ユーザーはこのシステムだけを持って、立ち回り先に事前設置した、ドッキングステーションやディスプレー、キーボードを借用するというコンセプトだった。
 
 ICTの世界もほかの産業世界と同じで、同じようなコンセプトや製品が何年かおきに繰り返し登場するのが実情だ。
 
 筆者は以前、キーボード一体パソコンだけを持って出張に行き、ホテルの部屋のHDMI対応テレビを利用するなどを何度も繰り返してきた。
 
 2016年に少し流行ったWindows PhoneをデスクトップPCに変える「Continuum」(コンティニュアム)も速攻で試したいと思い、某社のスタイリッシュなWindwos Phoneを発売日に買ったが、運悪く初期不良で返品。挫折してしまってそのまま試さずにいたのだった。
 
 そんな筆者の持ち歩きデスクトップをやっと実現してくれたのが、サムソンの「Galaxy S8+」と「Dex Station」だった。
 
 当然、Windowsではないが、スマホ上で動作するほとんどのAndroidアプリはドッキングステーションであるDex Stationを介して、標準サイズのQWERTYキーボードで操作できて、大型のHDMIディスプレーで、スマホとは異なる雄大で余裕の画面での操作が可能だ。
 
スマホの画面を大画面テレビに表示できる
「Dex Station」
 早速届いたDex Stationは直径10cm、高さ5cm弱、ACアダプター込みで重さ約300gだ。少しファットなどら焼きのような外観をしたDex Stationは、Galaxy S8と周辺入出力機器を繋ぐ役目のドッキングステーションだ。ACアダプターからType-C USBポートで給電を受けて動作する。
 
 Dex Stationには、ほかに入出力ポートとして、USBポートが2個(キーボードやマウスの接続用)、有線LANポート、HDMIポートが側面に配置されている。
 
 筆者は、自宅のルーターであるASUS「RT-AC87U」とDex Stationを有線LANで接続。キーボードはTrackPoint付きのThinkPadキーボード。そしてHDMIケーブルでレノボの30インチディスプレーに接続して使用した。
 
 丸いDex Stationの上面に記述されているSAMSUNGのロゴの下あたりを軽く指先で押すと、天板がスライド&スタンドアップして、内部にスマホと接続するためのType-Cプラグが露出する。
 
 そこにGalaxy S8+(またはS8)をドックすることで、すべての準備は完了だ。明確な理由はよく分からないが、筆者がGalaxy S8+に取り付けているTPU製のプロテクトケースは外さないと動作しなかった。
 
AndroidスマホがまるでWindowsのような操作感に
 スマホの画面に表示される指示に従って2~3回の操作をすると、あまりにもあっけなく大型モニター画面に初期起動画面が表示された。
 
 初期起動の時には規定の壁紙が設定されているが、スマホと同様、設定画面を呼び出して、壁紙や画面のタイムアウト時間、マウスポインターの速度などを簡単に変更可能だ。筆者も、Dex Stationを使うときだけの壁紙をギャラリーから選び出して設定してみた。
 
 まずはマイクロソフトの支援で一緒にチューンしたというスマホに付属のPowerPointで、Windows版PowerPointで作成したファイルをいくつか開いて簡単な編集をやってみた。幸いいずれもまったく問題なく快適な速度で使用することができた。
 
 Windowsの「マイドキュメント」に相当する「マイファイル」のアイコンをクリックすると、スマホ内部に記録されているすべての画像、オーディオ、動画、ドキュメント、ダウンロードファイルなどを瞬時に見ることができる。
 
 もちろん、コアPCとなっているのはAndroidスマホなので、設定やお知らせなどもスマホの時と同じデータを大きなデスクトップサイズで見ることができる。
 
 「ギャラリー」アイコンをクリックすれば、スマホで撮影した写真や動画をディスプレーの最大サイズで見ることも可能だ。
 
 デスクトップの左下にはスマホのボトムに表示されているおなじみのボタンが3つ表示され、Windowsのようにアプリ一覧を表示させ、任意のアプリをクリックすれば起動できる。
 
 スマホの画面が複数個あるようなイメージで、アプリをマルチ起動するか、Windowsのオーバーレイウィンドウのイメージで、個々のアプリを好きな縦横サイズで表示させて操作することも可能だ。
 
 もちろん、起動中の全アプリ(タスク)をサムネイルで一覧表示させ、全部のアプリを一斉に終了させたり、任意のアプリだけを終了させたり、目的のアプリをクリックして最前面に表示させて、継続操作することなど自由自在だ。
 
パフォーマンスも問題なし! アプリも快適に動作
 筆者はストレスなく結構快適に使っていたのだが、SNSで対話していた知人が、Dex Station&Galaxy S8+の環境で「Octaneベンチマークテスト」をやって欲しいということで、筆者はそれが何かよくわからないまま、生まれて初めてのベンチマークを実行してみた。結果は「9272」という数字だった。
 
 これがどの程度のものなのか、筆者にはまったく分からないので、ここでの話題にはしない。ベンチマークの数字とは関係なく、実際にDex Station経由で大型ディスプレーで使用したGalaxy S8+の操作感はなかなか快適だったことは事実だ。
 
 そしてスマホとまったく同じアプリだが、大型ディスプレーとキーボードで操作することで、極めて快適な印象を受けたアプリがたくさんあった。
 
 ギャラリーの写真や動画の再生、Chromeによるネットサーフィンは想像できるが、いつも見ているスマートニュースやLINEが大きな画面で表示されるのもなかなか素晴らしい感覚だ。
 
“どこでもなんちゃってパソコン”の時代が来るか!?
 Dex StationのHDMI出力端子は昨今流行のHDMI入力端子を備えた超小型のモバイルプロジェクターでもまったく問題なく正しく動作した。
 
 次の出張では、Dex Stationをホテルの部屋のHDMIテレビに接続して13年前のCor PC Systemの理想の世界を体感してみたいと思っている。
 
 今後も登場してくるであろうコンティニュアムやDex Stationに代表される、スマホと既存のPCインフラ入出力装置との接続による協業。
 
 これらによる操作性の向上と“どこでもなんちゃってパソコン”の環境は、パソコンカルチャーの再認識となるか、ついにパソコンに引導を渡すのか、まだその行方はわからない。
 
今回の衝動買い
 
アイテム:
「Dex Station」
 
価格:Expansysにて1万5720円で購入
 
T教授
 
 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
 
文● T教授、撮影● T教授

最終更新:5/31(水) 12:00
アスキー