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【阪神】球児、1000K!“火の玉”で野茂超えた

5/31(水) 6:06配信

スポーツ報知

◆日本生命セ・パ交流戦 ロッテ7―15阪神(30日・ZOZOマリンスタジアム)

 阪神の藤川球児投手(36)が、ロッテ戦(ZOZO)の9回に登板。先頭の角中から見逃し三振を奪い、NPB史上146人目の通算1000奪三振を達成した。771回2/3での大台到達は、野茂英雄(近鉄)の871回を約100イニングも下回るプロ野球最速記録となった。

 節目の一球は直球だった。8点リードの9回。藤川は先頭の角中をすべて直球で追い込み、最後は膝元への149キロで見逃し三振に仕留めた。その瞬間、少しだけ表情を緩めると、井口も見逃し三振で1001個目をマーク。「打線がつながって勝てた。その方が重要でしょう」と笑って受け流し、記録より交流戦初戦での大勝を喜んだ。

 771回1/3での記録到達は、野茂の871回を抜いて史上最速(他に米大リーグで32奪三振)。「向こうの方が上ですよ。先発だし、メジャーでも実績を残された方ですから」と謙遜した。自己最多の年間139奪三振を奪った05年当時、正捕手だった矢野1軍作戦兼バッテリーコーチは「当時の真っすぐは別格。直球のスピン軸の傾きが小さいから、ボールが伸び上がってくる」と証言。“火の玉”と呼ばれたゆえんだった。

 「三振を期待された時期もあったので、モチベーションにしていました」と当時を振り返った藤川。13年からのメジャー挑戦や右肘手術を経て36歳となり、今は常時150キロを超えるような球速はない。しかし、捕手の梅野が「タイミングを外す間の取り方が本当にうまい」と語るように投球術には磨きがかかった。

 試合後は球場の壁にあった告知ポスターをスマホで撮影する一幕があった。ロッテが阪神に4連勝した05年の日本シリーズを題材に「“トラ”ウマの4連敗!」とうたったものだ。その05年以来、藤川は日本シリーズには出ていない。栄光も、悔しさも味わってきた男を今駆り立てるのは、個人記録よりもチームの優勝なのだろう。(金川 誉)

最終更新:5/31(水) 6:06
スポーツ報知