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菅野炎上8失点 ボロ負け楽天戦に凝縮された巨人の問題点

5/31(水) 12:06配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「巨人の絶対的エースがこれだけめった打ちを食らうのを初めて見た。驚きましたね。高橋由伸監督、選手、球団の関係者も衝撃を受けたのではないか」

 巨人OBの評論家、高橋善正氏がこう言った。

 30日、楽天との交流戦の開幕投手を務めた菅野智之(27)は、初回、先頭・茂木に左前打を許すと、2死からウィーラーに先制2ランを浴びた。二回にも4安打で2失点。5回を投げ、10安打8失点の今季ワーストの大炎上である。冒頭の高橋氏が続ける。

「この1戦に巨人の問題点が凝縮されていたように思います。菅野はセ・リーグでは3連続完封を達成するなど無敵な投手だが、楽天打線はスイングが強く、菅野の球威に誰一人負けていなかった。それも決して大ざっぱなわけではなく、初回に1番・茂木が執拗にファウルで粘って10球目を安打したように、全員で難敵を攻略しようという意図が見えた。変化球でも崩されずにしっかりバットを振り切る。ボールになる誘い球は見送ることができる。巨人の打者とは迫力がまるで違う。二軍の育成態勢や首脳陣の指導も関係しているのでしょう。本当は巨人がこういう打線をつくりたい。巨人の関係者はみんなそう思ったでしょうね」

■育成からドラフトまで大違い

 確かにそうだ。巨人と楽天では年俸からして全く違う。今季の巨人の総額(外国人選手を除く)は12球団中2位の36億8653万円。一方の楽天は同9位で19億4986万円。およそ半分。例えば、代打で登場して火の出るような適時打を放った三好の年俸は700万円。この日、菅野から2安打し、強い打球を連発した1番の茂木は、ドラフト3位で入団して2年目の選手である。巨人は同じ年、1位は桜井、2位は早大で茂木と同期の重信を獲得している。

「ということは、茂木は取ろうとすれば取れたわけです。あるいは実力を評価していなかったか。くしくも二塁が空いているので、スカウトは何を見ているのかと言いたくもなる。ドラフトの失敗はチームを根幹から揺るがします。FAで大枚をはたいて獲得した陽岱鋼と山口俊は不在。スカウトは選手を見る目がなく、コーチは選手を育てられない。高年俸の補強選手は働かない。二、三軍の育成態勢も含め、これだけ楽天との差を見せつけられると、球団も考えさせられるでしょう。若手が躍動している楽天や広島を見るとそう思います」(前出の高橋氏)

 高橋監督は「菅野の試合で想定外の展開? そうですね。他の投手の時もこんな展開は想定しませんが……。きっちりとらえられていた部分もある」とショックの色を隠せない。菅野は五回に8番の藤田に2ランを浴びた場面を「反省以前の問題。下位打線に論外ですね」と吐き捨てた。チームは5連敗でセの4位に転落。衝撃のボロ負けに、巨人は声を失った。

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