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<続編アニメ>なぜもう一つ盛り上がらないのか

5/31(水) 21:30配信

まんたんウェブ

 毎クールごとに“今期の覇権アニメ”をひたすら探し求める傾向がある昨今。そんな中、大ヒット作の続編が、以前と同じように盛り上がりを見せるケースはほとんどない。どうして続編はそこまで盛り上がらないのか。“オタレント”の小新井涼さんが、ファンの目線から分析する。

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 どんなに人気の作品でも、アニメの続編が1期を上回る盛り上がりをみせるのはなかなか難しいようです。かつて一大ムーブメントを起こしたあの「進撃の巨人」でさえ、今期放送中の続編は、1期ほど爆発的な盛り上がりは見せていないように思います。出来が残念なわけではなく、より迫力が増した映像で世界観の謎に迫ってゆく緊張感は、むしろ期待にたがわぬ面白さです。だとすると、単純にファンの心離れが原因なのでしょうか。

 かく言う自分も、好きなキャラの生誕祭を行い、朝イチでコラボグッズを買いに走っていた1期放送当時と比べれば、確かに「進撃」熱は落ち着きました。とは言え続編放送までの間に「飽きた」、「嫌いになった」というマイナスの変化があったわけではありませんし、今でももちろん大好きです。そこでふと気になったのですが、実は続編作品の盛り上がりを阻害する大きな壁となっているのは、心離れなどのマイナスの変化ではなく、むしろそういった“一見ポジティブな変化”の方なのではないでしょうか。

 “一見ポジティブな変化”とは、まずファンの中でその作品が「今の一番」から「殿堂入り」へと変化することです。作品に夢中になった時の情熱を続編放送時までそのまま維持するのは難しく、その間に他の作品に夢中になることもあります。でもこれは「熱が冷めたわけではない!」と、ファンの中でちょっとした葛藤が起きる時、妥協策として、作品の位置付けが「今の一番」から「殿堂入り」へと変化するのです。

 どういうことかといいますと、自分の中でその作品を「不動の名作」に据える代わりに、ファン活動の優先順位からはいったん外します。そうすることで、作品への愛は保ったまま、「『進撃』は変わらず好きだけど、今の一番は『けものフレンズ』!」という状態にするのです。

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最終更新:5/31(水) 21:30
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