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違法賭博の元王者バド桃田 見た目もプレーも優等生に変貌

5/31(水) 12:22配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「皆さんのおかげでコートに立てていることが分かりました」――。

 違法賭博行為による無期限出場停止処分から復帰した男子バドミントン元王者の桃田賢斗(22)が、すっかり謙虚になって戻ってきた。30日は復帰戦の日本ランキングサーキット準決勝で武下利一(27)に2-0(21-15、22-19)のストレート勝ち。31日の決勝進出を決めた。

 試合後は、「勝ち負けよりもコートに立てる喜びや、支えてくれた人、応援してくれる人に感謝の気持ちを持って、一球一球プレーしたいです」と優等生発言を繰り返していた。

 活動自粛中は苦手だったランニングやウエートトレを精力的にこなし、肉体改造に着手。70キロ以上あった体重を67キロまで絞り込んだ。体形だけでなく、身なりにも気を配るようになり、不祥事発覚前は試合中でも身に着けていたネックレスなどのアクセサリーを外してプレーしている。試合前後には観客席に向かって深々と頭を下げるなど、かつては自由奔放な言動が目立った元王者が別人のような振る舞いである。

 謙虚な姿勢はプレーにも表れている。以前なら当たり前だった相手を挑発するかのような派手なジャンピングスマッシュ、大げさなガッツポーズは封印。大胆不敵でトリッキーなプレーが持ち味だったが、今では「本当に1点が欲しい場面では自分の感情を押し殺してでも確実に取りに行く」(桃田)と安定した試合運びを重視しているという。

 もっとも、日本代表に復帰して再び世界を相手にすることになるであろう桃田にとって、慎重すぎるプレーは逆にリスクになりかねない。バドミントン関係者によれば、海外のライバルたちは、何をしてくるか予想がつかない桃田の大胆さを警戒していた。確実性だけを追求すれば、プレーの幅は狭まり、分析は容易になり、相手に読まれやすくなるわけだ。

 プレーまでお行儀よくなる必要はないのだが……。