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ドルトムントCEO、トゥヘル監督の解任を説明…「問題になるのは結果だけではない」

5/31(水) 19:03配信

GOAL

日本代表MF香川真司が所属するボルシア・ドルトムントは30日、トーマス・トゥヘル監督との契約を解除したことを発表した。同日、ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEO(最高経営責任者)がクラブの公式ウェブサイトを通じてその理由を説明している。

ドルトムントは最初の発表で、トゥヘル監督との「契約解除の理由に関して詳細を明かすつもりはない」とコメントしていた。「これは長いプロセスを経て、クラブの全委員会のサポートを得て決定されたことである」と言及しつつ、「噂や根拠のない情報を基に何らかの結論を導き出すことを望んでいない」とも強調されていた。

だが、その数時間後にヴァツケCEOはトゥヘル監督を実質解任する決断に至ったことについて説明。ファンに向けた”公開書簡”で「先週土曜日にベルリンで収めた最高の勝利によって最高潮に達したシーズンでしたが、説明が必要なことがいくつかあります」と述べ、前半戦でサポーターがRBライプツィヒのファンと諍いを起こして南スタンド閉鎖の処分が科されたこと、先月にはバス爆破事件に見舞われたことなど、ピッチ内外で多くの苦難を迎えることになった今シーズンを振り返っている。

しかしチームはそんな中でシーズンを3位で終え、欧州カップ戦への出場権を8年連続で獲得した。さらにDFBポカールでは4年連続で決勝進出といった記録を樹立し、優勝して5年ぶりにタイトルを手にした。同CEOはそれらを成し遂げたことについて「我々を支えてくれたクラブの1人1人に感謝したいと思います。もちろん、感謝と最大のリスペクトが向かう先は、何と言っても選手たちです。彼らはこの状況に打ちのめされることなく、毎回前よりも強くなって這い上がってきました。このチームは歴史をつくりました。しかし、これは言うまでもないことですが、トーマス・トゥヘル監督と彼のコーチングスタッフにも感謝しています!」と感謝を表している。

「2シーズンに渡り成功を収め、サッカーにおける目標を達成」したトゥヘル監督を、それでもヴァツケCEOは解任する決断を下した。その理由について「我々、つまりスポーツディレクターのミヒャエル・ツォルクと私は、この協力し合うべき期間に、コーチ陣と常に意見が一致していたわけではありませんでした。リーダーとしての責任という面では、問題になるのは結果だけではありません。その意味では、ボルシア・ドルトムントは他のスポーツクラブや企業と何ら違いはありません。信頼や敬意、チームとして意思疎通をし合い協力する能力、言葉の確かさ、帰属意識という基本的な性質、そして信頼性や忠実な姿勢も問題になってきます」と記されている。

同CEOは「残念ながら、信頼に基づく望ましい協力関係の基礎を現在のコーチング体制が今後提供してくれると、我々はもはや信じることができませんでした」とトゥヘル監督と彼が率いるコーチ陣とクラブの間の関係に問題があったことを認め、なおかつ「現段階においても今後も、これ以上の説明を行うことはできず、行う予定もないということを、ご理解いただきたいと思います。私がこのクラブに在籍した10年以上の間、信頼を守ることが常にリーダーシップの根幹にありました」とも強調した。

また、トゥヘル監督の前任者にあたる現リヴァプール監督のユルゲン・クロップとの関係は今回の決断には影響していないという。ヴァツケCEOは「私はクラブの人事決定者とチームの監督が必ずしも親友同士でなければならないとは考えていません。我々、特に私とミヒャエル・ツォルクはユルゲン・クロップ前監督と非常に特別な人間関係を築きましたが、そのときの関係性を基準にしてトーマス・トゥヘル監督との協力関係を判断しようと考えたことはありませんし、将来のBVBの監督たちについてもそうするつもりはありません」と否定している。

トゥヘル監督はドルトムントの指揮官として臨んだリーグ戦で平均勝ち点2.09を獲得。2010-11、2011-2012シーズンでブンデスリーガ2連覇を達成したクロップ監督(同1.91)、1994-95、1995-96シーズンで同じく2連覇に成功し、1996-97シーズンは同クラブをチャンピオンズリーグの制覇に導いたオットマー・ヒッツフェルト氏(同1.85)らをも上回る、ドルトムント歴代最多平均ポイント数といった実績を残したものの、内部では信頼関係を築けなかったことが今回の決断につながったようだ。

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最終更新:5/31(水) 19:03
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