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デジカメではない、デジタルな“チェキ”である! 富士フイルム「instax SQUARE SQ10」で遊んでみた

5/31(水) 19:14配信

ITmedia LifeStyle

 富士フイルム「instax SQUARE SQ10」で遊んでみた。

 要するに、スクエアフォーマットのインスタントフィルムを使う“デジタルチェキ”である。デジカメというより“デジタルチェキ”。

うにーっとフィルムが出てくる

 一応、microSDカードに画像の保存はするけど、本質的には「インスタントカメラ」だと思おう。

 実は、富士フイルムがデジカメとインスタントカメラを合体させたのはこれが初めてじゃない。

 1999年の「FinePix PR21」、通称「Princam」というインスタントフィルムを内包してその場でプリントできるカメラを出したのである。

 一見、大きさはあまり変わらないが、今回のSQ10の方が薄くて軽くてデザインもポップ。価格もSQ10の方がずっと安い。

 でも本質的な違いは、1999年はFinePixだった……つまりデジカメにインスタントフィルムプリント機能がついた製品だったのに対し、今回のSQ10はinstax……つまりチェキと同じインスタントカメラの1つなのである。

 あとから気に入ったものだけをプリントできる、同じ写真を何枚もプリントできる、エフェクトをかけたり明るさを補正したプリントできる、というためにデジタル化した製品なのだ。

 画像を記録できるのは副産物のようなものなのである。そう考えるとすごく分かりやすい。

●デジカメではなくチェキ感覚で楽しむべし

 何はともあれインスタントカメラであるから、フィルムパックを入れなきゃ始まらない。

 正方形フォーマットで62×62mmのサイズ。一般的なチェキ用のインスタントフィルム(instax mini)のプリント画面サイズが62×46mmなので、それより短辺が長くなった。だからチェキのプリントより一回り大きく感じる。

 画面が大きいとはいえフィルムがチェキ用(instax mini)用の約2倍(約1300円)というのはいささかつらいが、まあしょうがないか。

 背面を開けてフィルムパックをセット。

 メディアはmicroSDカード。ボディが大きい割にmicroSDカードだがユーザーターゲット的には正しいと思う。内蔵メモリーも持っていて、そちらには約50枚はいる。だから一時的に画像を保存だけでよしと考えれば、microSDカードも不要だ。

 そして電源を入れて構えるべし。

 バッテリーはリチウムイオン充電池でUSB充電。

 正面をもうちょっとちゃんと見てみる。

 レンズの両肩に丸いボタンがあるがこれがシャッター。2つあり、どちらもシャッターボタンにできるし、片方を撮影モード切り替えに変更することもできる。

 撮影モードといっても、撮影、バルブ、2重露光の3つしかないので、まあ両方ともシャッターにしちゃうのがよかろう。

 そして撮る。

 このとき、画面の左に「A」と書いてある点に注目。「Auto」である。設定を変えるとMになる。

 このAとMは何か……というとプリントのオートとマニュアルだ。

 最初、同時プリントするか否かのスイッチだと気づかず、撮影するたびにプリントされちゃって(Autoにしちゃったのだ)慌てたのであるからして、みなさまも注意。

 Autoで撮ると「普通のチェキ」感。フィルムがもったいないと思ったら、Manualで。

 撮影機能は超シンプル。

 画面下に円形のダイヤル兼十字キーと6つのボタンがある。

 上の3つが左からビネット・10種類のフィルター、明るさ調整(露出補正的なもの)。まあだいたい撮影の時にできるのはそのくらい。

 で、この3つは「プリント用」の機能だ。撮影した写真を見るとフィルターはかかってない。

 だから再生時でも同じように3つの機能を使える。

 そしてプリント。

 楽しいのはプリント時。

 プリントしたい写真を選び、フィルターをかけるなどし、プリントする。そのアニメーションの様子が楽しいので動画でどうぞ。

 カメラ内の写真がそのまま現実世界に現れる! ような見せ方をしながら、実はプリントは逆さなのだったってのもまたオツだ。

●画像は1920×1920のスクエアサイズ

 カメラの話もしよう。

 レンズは28.5mmと広角気味。明るさはF2.4。

 イメージセンサーは1/4型。

 記録画素数は1920×1920と400万画素弱。4:3のセンサーの両端を落としてスクエア画像として記録しているようだ。

 まあ、カメラとしてはスマホの方がいいレベルだが、62×62mmサイズにプリントするのなら問題ない。

 ISO感度はISO100から1600だが(オートのみ)、使ってみたところ、暗くてもあまり感度を上げない仕様で、手ブレしないように両手でちゃんと持って撮ろうねという感じ。

 それ以外の機能はない。動画機能もないしシーンモードもないしマニュアル露出なんてまったくない。画質設定もなし。そういうシンプルなカメラだ。

 実際の画像をいくつかどうぞ。

 ポートレートやテーブルフォト、ちょっとした街並みを撮るのが楽しげなのでそういうのを中心に。

 という具合。

 で、これらをプリントして適当にばらまいたのがこちら。

 プリント画質はなかなかいい。写真として楽しめるクオリティーだ。

 こんな感じである。

 デジカメではなくて「デジタルで撮影したデジタルで記録するチェキである」というのは分かっていただけただろうか。

 で、これがめちゃくちゃ楽しいのである。

 その場で「モノ」として瞬時にプリントされる楽しさがあり(アニメーション演出も含む)、インスタントフィルムならではの風合いがちゃんとあり、画質もインスタントフィルムとしてはけっこうよいのだ。

 撮影して目の前でプリントするとすごく喜ばれる。女子にウケる……だけじゃなくて、おっさんにもウケる。

 面白いのでプリントしたものをその場であげちゃう。人数分プリントできるのでそれやるとあっという間にフィルムがなくなる。でも楽しいのでいいのである。

 そういう意味で、コミュ力が高いカメラだ。

 もしこれに何か付け加えるとしたら、Wi-FiじゃなくてBluetoothかな。

 BluetoothでさっとスマホにつないでBluetoothでフィルターをかけた画像を転送しちゃえばいい。画像サイズが小さいのでBluetoothでもさほど時間かけずに転送できるはずだ。で、そのままinstagramでもTwitterでも何でもシェアしちゃえば、プリントもシェアも気軽にできる新しいチェキとして面白いんじゃなかろうか。

 もしバッグにこれ(と予備のフィルムパック)を入れる余裕があるなら、買って損はなかろう。

最終更新:5/31(水) 19:14
ITmedia LifeStyle

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