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「高安ラーメン」登場!新大関フィーバーで活気取り戻す地元・土浦

6/1(木) 7:02配信

スポーツ報知

 大相撲の関脇・高安(27)=田子ノ浦=の大関昇進を受けて、高安が生まれ育った、茨城県土浦市が活気づいてきた。地元商店街連合会は1日から本格的な祝賀セールに乗り出すが、市中心部の「中華の福来軒」では地元食材を使った新メニュー「高安ラーメン」(650円)を売り出すことを決定。商業機能の空洞化、住民の高齢化、人口減など多くの地方都市の典型的な悩みを抱える市にとって、ご当地大関誕生は活性化へ向けての好機到来だ。(甲斐 毅彦)

 土浦は東に霞ケ浦、西に筑波山が見下ろす城下町だ。JR土浦駅西口から土浦城跡の亀城公園までの駅前通り沿いに「中華の福来軒」がある。「娘が高安関と小、中の同級生なんですよ。おとなしい子でしたが、立派になりましたねえ」とうれしそうに話すのは店主の藤澤一志さん(63)だ。

 「福来軒」は宿場町の面影を残すこのかいわいで、戦後の1953年に創業。長年地元で愛されている同店の現在の定番メニューはカレーラーメンだ。これは29年にドイツの大型飛行船ツェッペリン伯号が世界一周の途中で土浦に飛来した際、乗組員に地元食材を使ったカレーでもてなしたという逸話に基づき、市が2004年からカレーによるまちづくりを始めたことにちなむ。カレーが大好物の高安は小学生の頃、仕事帰りの両親に連れられて食べに来ていたという。

 「せっかくの機会だから」と大関昇進を機に藤澤さんが思いついたのは「高さ」はあるけど、価格は「安い」ラーメン。カレーラーメンにのせるモヤシを2倍に増量。さらにご当地グルメのツェッペリンカレーコロッケをのせて650円。地元名産のレンコンを練り込んだ麺も特徴だ。「商標上問題ないならば『高安ラーメン』で。6月いっぱいぐらいまでの期間限定メニューのつもりですが、本場所中も大関が勝った翌日に提供したりできるかも」と笑う。

 戦後、水戸市に次ぐ県内第2の商業都市として栄えてきた土浦市だが、産業を活性化する要素を欠き、80年代には科学万博を開催した隣のつくば市に活気を奪われてしまった。13年2月には駅前のイトーヨーカドーも撤退。高齢化も進んでいる。

 1日には商店街連合会を挙げての祝賀セールを始めるが、早くも市民からは「大関に市の親善大使になってほしい」などと声が上がっている。高安は平幕時代の15年8月に「土浦キララまつり」で小型四輪駆動車に乗ってパレードしたことがあるが、大関昇進の祝賀パレードが実現すれば、活気づくことは確実。高安効果でまちおこしを図る。

最終更新:6/1(木) 7:02
スポーツ報知